ディズニー／ピクサー作品『カーズ／クロスロード』（15日公開）と同時上映される短編アニメーション『LOU』の映像が12日、解禁された。

　ディズニー／ピクサー歴代の短編作品は、過去12回のアカデミー賞ノミネート（うち４作品受賞）というクオリティーの高さを誇る。短編監督を務めたのちに長編アニメーション監督を務めることも多く、短編作品は“新たな才能の発掘の場”としても注目され、ピクサーの次世代を担うクリエイターの登竜門とも言われている。

　今回、短編アニメーションを手がけたデイヴ・マリンズ氏は、2000年にピクサー・アニメーション・スタジオに加入して以来、『ファインディング・ニモ』、『Mr.インクレディブル』、『レミーのおいしいレストラン』など、アカデミー賞を受賞した数々の長編アニメーション作品でアニメーターとして活躍。『カールじいさんの空飛ぶ家』ではディレクティング・アニメーターを務め、ピクサーの“大人が泣ける感動ドラマ”に大きく貢献してきた。

　同作が監督デビューとなるマリンズ氏は、長編アニメーションで培った実力を存分に発揮する。『LOU』の舞台は、誰もが楽しく懐かしい思い出に浸ってしまうような、子どもたちが遊びまわる休み時間の運動場。子どもたちがおのおの遊ぶなか、みんなのおもちゃを次から次へと自分のリュックに隠してしまうイジメっ子が出現。そんなイジメっ子の行く手をはばむのは、“忘れもの預かりボックス”に潜む不思議な生き物だった。

　どんな学校にも必ず一人はいた、ちょっぴり意地悪な子。そんな懐かしさを思い起こさせる男の子と、野球ボールの目と赤いフードの顔が愛らしい生き物との交流の先には、思いがけない心温まるラストが待ち受けている。

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