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V系2大カリスマ・PIERROTとDIR EN GREYが初ジョイント公演 “宗教戦争”の行方は…

 ビジュアル系ロックバンドのPIERROTDIR EN GREYが7・8日の両日、神奈川・横浜アリーナで初のジョイント公演『ANDROGYNOS』を開催。これまで交わることのなかったカリスマが初めて相まみえ、熱演を繰り広げた。

(左から)PIERROTのキリト、DIR EN GREYの京=ジョイント公演『ANDROGYNOS』

(左から)PIERROTのキリト、DIR EN GREYの京=ジョイント公演『ANDROGYNOS』

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 V系バンド全盛期の1995年後半から2000年代前半にかけ、“2大カリスマ”として人気を二分し、ライバル関係にあった両バンド。ファン同士もコスチュームで競い合うなど緊張関係にあり、特に、東京・原宿の神宮橋には双方のファンが詰めかけ、彼らの楽曲「アクロの丘」(DIR EN GREY)、「メギドの丘」(PIERROT)とタイトルにちなんだ地名がつけられたほど。その後「2つの宗教(バンド)の信者(ファン)による抗争」にもつながり、ファンの間では「神宮橋の宗教戦争」として語り継がれてきた。

 それだけに今回の競演は、今年2月の公演発表当時から「戦争勃発」とまで言われるほどショッキングなイベントとして注目を集めていたが、この日ステージに立ったキリト(PIERROT)は「戦ってますか? でも、戦いなんてどうでもいい、楽しんじゃえばいい」と雄叫び。「“メギド”だとか“アクロ”だとか、そんなのどうでもいいじゃないか。もともとは一つだった。その後、分かれていた時もあったが、今夜、また一つになった。みんなが楽しめればいい」とファンに呼びかけると、「MAD SKY」「Adolf」「脳内モルヒネ」など、全14曲を歌いきった。

 一方のDIR EN GREY も「ピエラー(PIERROTのファン)の皆さん、今晩は。DIR EN GREY です。今日は一つになるんだ」と登場するや「朔ーSAKUー」や「GRIEF」「アクロの丘」など、アンコールを含む15曲を歌い、両陣営のファンを湧かせた。

 今回のコンサートでは、ステージを「危険地帯」とし、ステージの最前列を「前線基地」、さらにその周囲は「緩衝地帯」、そしてセンター席の後方を「中立地帯」、スタンド席を「非武装地帯」と細かく分け、ファンのモチベーションを上げる演出も。さらに、座席内には両バンドの曲目が使用されるなど、会場内の趣向を凝らした配置はファンにも大好評だった。

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