俳優の玉木宏が主演する映画『悪と仮面のルール』（2018年公開）の全キャストが7日、発表された。玉木演じる主人公に近づくテロリストグループのメンバーを吉沢亮が演じるほか、中村達也、光石研、柄本明が出演する。

　中村文則氏の小説を実写化した同作は、実父から純粋悪となることだけを望まれて生まれたことを知り、自身の存在意義を見失っていた財閥家・久喜生まれの主人公・文宏（玉木）が、ひとりの女性と出会うことで自分の存在意義の可能性を見出し、彼女を守るために罪を犯す…というストーリー。父を殺害した文宏は、顔を捨てて別人・新谷に成りすます。ヒロインを新木優子が演じ、監督を務めるのは『8UPPERS』などの中村哲平氏。

　吉沢が演じるのは、テロリストグループ、「JL」のメンバー・伊藤亮祐。「大好きな中村文則さん原作の作品に携われて、とても幸せな時間でした」とコメントを寄せ、「役作りで初めて髭を伸ばしたのですが、こんなに生えるのかとビックリしました」と驚き。「ある意味ファンタジーチックな世界観であり、ファンタジーチックな役でしたが、彼なりの歪んだ正義、そして歪みきれない自分への葛藤などをリアルに描こうと、精一杯演じました」と語っている。

　そのほか、久喜家の闇を体現する人物で、文宏の兄・久喜幹彦を中村、文宏が成り代わった人物・新谷を殺人の容疑者として疑う刑事・会田を柄本、文宏の父が雇っていた探偵で、新谷となった文宏の依頼を受ける榊原を光石が演じる。