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『上半期ブレイク芸人』1位はブルゾンちえみが独走 TOP3をピン芸人が占拠

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 バラエティーだけでなく、CM、ドラマ、映画などさまざまなシーンで活躍するお笑い芸人。ORICON NEWSでは、この半年間のエンタメシーンを振り返る恒例の『2017 上半期ブレイク芸人ランキング』を発表。見事1位に選ばれたのは“キャリアウーマン”ネタで瞬く間にシーンの中心に躍り出た、女性お笑い芸人【ブルゾンちえみ】。10代〜50代すべての年代で1位を記録し、圧倒的な強さを見せつけた。

2017年上半期ブレイク芸人ランキングで首位に輝いたブルゾンちえみ

2017年上半期ブレイク芸人ランキングで首位に輝いたブルゾンちえみ

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■「35億!」の決め台詞が大人気! CM、女優業と多方面にも進出

 首位を戴冠したのは、“キャリアウーマン”ネタで人気の女性お笑い芸人【ブルゾンちえみ】。老若男女から支持され、10代〜50代各年代全てで1位を記録した。OLやデザイナー、女性外科医などの“デキる女”になりきり、上から目線でアドバイスするネタで一躍時の人となった。お笑いコンビ・ブリリアンが演じる「With“B”」を従えて、音楽にノリながらセクシーポーズをポーズを取り、「35億!」などの決めゼリフで、強烈なインパクトを放った。

 注目されるきっかけとなったのは、今年1月1日放送の『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の正月特番「ぐるナイおもしろ荘2017」。若手芸人の登竜門である同企画で見事優勝し、一気に知名度を上げた。2015年デビューで突然のブレイクを遂げた彼女だけに、2月放送の『R-1ぐらんぷり2017』(フジテレビ系)では、ネタのセリフを飛ばして涙するハプニングも。だがそれも、高飛車な芸風とは異なる彼女の“素の表情”が垣間見れたとして好感度を上げた。

 また4月期のドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)では、女優・桐谷美玲、水川あさみらと理系女子3人組の1人というメインどころに大抜てき。さらに、ブランド品の宅配買取サービス『ブランディア』の新CMで、モデルで女優の菜々緒と共演するなど活躍の幅を更に増やした。

 ユーザーの声では「『35億』を聞かない日がないくらいなので。また、あの音楽が頭から離れないので」(東京都/40代・男性)、「子どもたちが大好きで毎日『35億』と言っています」(福井県/30代・女性)と子どもから大人まで、「35億」の決めゼリフが圧倒的なインパクトを残した様子。ネタに合わせて流れる米歌手・オースティン・マホーンの「ダーティ・ワーク」も話題となり、両者のコラボ曲「Dirty Work Blouson Chiemi Remix」も配信されるほどの人気に。また、「ドラマにも抜擢され演技力もなかなかのものだし芸人としても露出が多かった」(愛媛県/50代/女性)と、その演技力を評価する声もあった。

■大御所落語家や視聴者からクレームを受けても、誇りを持って“裸芸”貫く

 2位にランクインしたのは、全裸で股間をお盆で隠した“絶対見せないdeSHOW”ネタで人気の【アキラ100%】。15年7月放送の『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS系)で、歌舞伎役者・片岡愛之助から「一番会いたい芸人」として紹介され、16年の『R-1』では準決勝に進出。17年の同番組ではついに優勝を果たした。その魅力はさまざまな方法で“ギリギリセーフ”を楽しむ彼の裸芸であり、視聴者からのクレームが放送倫理・番組向上機構(以下・BPO)に寄せられてもなお、大反響を巻き起こしている。

 元々アキラは俳優志望で、20歳代の頃は俳優・椎名桔平の付き人兼運転手をしていた。だが失敗ばかりで、置き手紙を残して逃亡。アキラは先ごろ放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演し、その事実を告白。すると、椎名から番組を通して手紙が届き、「世に出るまで20年よくがんばったね。本当におめでとう」と彼のブレイクを祝福した。同番組に彼は服を着て出演していたのだが、同じ裸芸のとにかく明るい安村などと同様に、どのタイミングで服を着て、番組などに出演するのかも今後の注目ポイントとなりそうだ。

 アンケートでは「危険と隣り合わせな感じが良い」(埼玉県/40代・男性)、「テレビでは色々と言われていますが、私は見ていてヒヤヒヤして、しかも面白いので見てしまうから」(神奈川県/30代・女性)など、彼のギリギリな芸風を高評価。「頑張っている感じがいい}(東京都/10代・女性)など、まさに“裸一貫”で必死に芸に取り組む姿勢が人気のようだ。

■圧倒的なハイテンションで話題沸騰、斎藤工との“奇跡のコラボ”が分岐点

 3位の【サンシャイン池崎】は、「イエ〜!」「ジャ〜スティス!」など、目をむき出しにして絶叫する超ハイテンション芸で話題に。「シャキーン」などを織り込んだ回りくどい自己紹介ネタや、ステージ袖に飛んでいくなどの激しいアクションが魅力。『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)では、“モニター横見学者”として度々出演し、ネタを披露。昨年の大みそかに放送された『絶対に笑ってはいけない科学博士24時!』(日本テレビ系)では、俳優・斎藤工が池崎とコラボした「サンシャイン斎藤」を披露。振り切れたパフォーマンスで一大センセーションを巻き起こし、池崎の知名度も一気に向上。その後の『R-1ぐらんぷり』でも準優勝を記録し、その勢いは決定的に。さらに5月放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)では、約15年ぶりに鹿児島の実家に帰省し、風呂はなくトイレは故障中という衝撃的な実家を紹介したのも話題を呼んだ。

 主な支持コメントとしては「去年の『ガキ使』の影響。最近は落ち着いたと思うが、上半期はこの人だと思う」(神奈川県/20代/男性)、「斉藤工の影響が大きいと思う」(神奈川県/40代・女性)と、やはり“斎藤工特需”を挙げる声が多いものの、「うちの子(1歳児)ですらイェーイと言わせてしまうレベルなので」(静岡県/40代・男性)と、子どもたちからの人気ぶりは彼の大きな武器となるだろう。

■TOP10中6人がピン芸人! コンビよりもブレイクしやすい!?

 そのほかランキングを振り返ると、5位には【ゆりやんレトリィバァ】。特技のダンス、英語などを織り込んだネタで、音楽に合わせてダンスをしながら「落ち着いて行きや〜」などの決めセリフを披露。昨年までの流れを鑑みると、彼女が女芸人のブレイク候補筆頭だったが、あっという間に体型も似ているブルゾンと形成逆転。だが、『R-1』などの賞レースでは実力を証明して、純粋なネタの面白さでは引けを取らず、その個性を発揮している。「バラエティーでよく見るし、ネタ以外のトークも機転がきいてて面白い」(愛知県/20代・女性)など、フリートークでも「調子乗っちゃって」など汎用性の高いフレーズを出せるのが魅力だ。

 7位はタモリの付き人だった【岩井ジョニ男】。コンビのイワイガワとしても活動する岩井だが、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)にピンで活躍。モニター横見学で歌手・松山千春のモノマネを披露して笑いをさらい、『さんまのまんま30周年スペシャル』(フジテレビ系)ではその松山との共演も果たした。さらに今年2月に、新宿角座で行われた「ノーセンスユニークボケ王決定戦」で2連覇を達成するなど、舞台でも活躍。「メディアへの露出が高いから」(埼玉県/30代・男性)、「TVを見ない私でも聞いたことがあるから」(兵庫県/30代・男性)などの支持の声があった。

 8位の【カミナリ】は、茨城弁の掛け合いで、ボケの竹内まなぶの発言に、ツッコミの石田たくみが大声で頭を激しく叩く“どつき漫才”で人気。昨年、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で初の決勝進出を果たし、7位となった。7月からは初の冠番組『カミナリのチャリ旅!』(とちぎテレビ)がスタート。「メッチャすき」(茨城県/10代・男性)など、特に若年層からの支持が高く、10代ランキングでは5位を獲得。「バラエティ番組でよく見るようになったから」(沖縄県/20代・女性)など女性からの評価の声も多かった。

 TOP10の中に岩井を含めれば、ピン芸人が6人も入賞するという結果となった今回のランキング。中でもベスト3はブルゾンちえみ、アキラ100%、サンシャイン池崎と圧倒的な個性を放つピン芸人の3人が独占。バラエティー界で生き残っていくためにはフリートークの面白さも必要条件となっているのは周知の事実。彼らがお茶の間にシフトしていくのか、それともスタンダップコメディアンとしての芸の道を極めていくのか、下半期の動向にも引き続き注目したい。

TOP10ランキング表

【調査概要】
調査時期:2017年6月14日(水)〜6月20日(火)
調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国

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