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春は刑事ドラマが視聴率上位を独占 夏は?

 7月に入り、民放各局で新ドラマがスタートする。4月スタートの春ドラマは、視聴率上位を刑事ドラマが占めた。1位は『緊急取調室』(テレビ朝日/全9話平均14.1%)。2位は『小さな巨人』(TBS/全10話平均13.6%)。3位は『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日/全10話平均12.5%)。4位に『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日/全9話平均11.5%)。6位には『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(関西テレビ/全10話平均10.6%)が入った。ちなみに5位は『あなたのことはそれほど』(TBS/全10話平均11.3%)。視聴率はすべてリアルタイム、ビデオリサーチ調べ、関東地区。

写真は4月期に放送されたテレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』(C)テレビ朝日

写真は4月期に放送されたテレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』(C)テレビ朝日

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 “事件が起きて、犯人を逮捕する”という大きな柱を持ちながら、いろいろなパターンのドラマが見られた。天海祐希が主演した『緊急取調室』は容疑者が逮捕されてからの取り調べをフィーチャーし、“取り調べの可視化”という最新の問題をテーマにしていた。長谷川博己主演の『小さな巨人』は謎解きよりも、ノンキャリア最高峰のポジション「捜査一課長」を巡って警察官同士の対立や確執を描き、人間ドラマに昇華。その「捜査一課長」を内藤剛志が演じ、犯人逮捕に向けて刑事たちが一丸となって奮闘する姿を描いたのが『警視庁・捜査一課長』だった。

 『小さな巨人』と『CRISIS』はオリジナル脚本の新作だったが、テレビ朝日の3番組はシリーズもの。『緊急取調室』『警視庁・捜査一課長』がともに第2シリーズ。『警視庁捜査一課9係』は第12シーズンだったが、主演の渡瀬恒彦さんが3月に亡くなり、その不在を井ノ原快彦羽田美智子ら不動のレギュラーがカバーして乗り切った。

 この夏は、テレビ朝日のシリーズものを2本と、フジテレビ“日9”枠、テレビ東京“金曜8時のドラマ”枠で4作品がスタート。

 テレビ朝日の『刑事7人』(7月12日スタート、毎週水曜 後9:00)は、「機動捜査隊」に所属する主人公・天樹悠(東山紀之)をはじめ、個性的な7人が各々の得意分野を生かしながら凶悪犯罪を解決に導くシリーズの第3弾。

 犯罪が激増する東京臨海エリアを専従捜査する「第11方面本部準備室」の室長となった片桐正敏(吉田鋼太郎)は、かつて部下だった天樹、「警視庁捜査一課12係」所属の沙村康介(高嶋政宏)・水田環(倉科カナ)・青山新(塚本高史)、「未来犯罪予測センター」の山下巧(片岡愛之助)、法医学教室教授・堂本俊太郎(北大路欣也)を再び招集し、“シリーズ最強の敵”との熾烈な戦いに身を投じていく。

 もう1本は、上川隆也主演の『遺留捜査』(7月13日スタート、毎週木曜 後8:00)。連続ドラマとしては4年ぶりとなる第4シリーズで、初めて京都が舞台となる。超マイペースで空気を読まない不思議キャラの刑事・糸村は、京都府警捜査一課の中にあって、特殊な事情のある案件に優先的に投入されるチーム“特別捜査対策室”に転属となる。勤務地がどこになろうとも、事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージに耳を傾ける姿勢は一貫。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う優しさあふれる糸村の活躍を描いていく。

 そして、フジテレビで『警視庁いきもの係』(7月9日スタート、毎週日曜 後9:00)がスタート。警視庁総務部総務課・動植物管理係(架空の部署)の鬼警部補・須藤友三(渡部篤郎)と新米巡査・薄圭子(橋本環奈)の凸凹コンビが、動物の生態をもとに事件解決に奔走するコミカル・アニマル・ミステリー。『おかあさんといっしょ』(Eテレ)の11代目“うたのお兄さん”を3月に卒業した横山だいすけが連続ドラマに初めてレギュラー出演することも話題になっている。

 テレビ東京の『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜SECOND SEASON』(21日スタート、毎週金曜 後8:00)は、2016年1月期に続く第2シーズン。厄介払いされたメンバーが集められている杉並中央署の「なんでも相談室」、通称ゼロ係を舞台に、小泉孝太郎演じる“空気は読めないが事件は読める”エリートキャリアで世間知らずな“KY刑事”小早川冬彦と、松下由樹扮する“男まさりで口の悪い”ベテラン刑事・寺田寅三の年齢も性格も階級も違う“迷コンビ”が、個性豊かなゼロ係のメンバーたちとさまざまな難事件を解決していく姿を描く。

 また、深夜ドラマのため、視聴率で話題にあがることはなかったがテレビ東京で4月から放送されている『コードネームミラージュ』(毎週金曜 深1:23)も刑事ドラマで、7月から2クール目に突入する。

 小栗旬西島秀俊らが出演した『CRISIS』では、テロリスト、政治家、新興宗教、軍事スパイなどに立ち向いながらも、主人公たちは発砲しなかったり、過去のトラウマから銃口を向けること自体に葛藤したり、ためらったりしていたが、『コードネームミラージュ』の主人公・ミラージュ(桐山漣)は基本、一撃必殺。ヘッドショット撃ちまくり。警視庁内に秘密裏に組織された特殊部隊、その名も「K-13 」とそのトップエージェントのミラージュが巨悪を闇で断罪する物語で、後半は国家を揺るがす陰謀を企む巨魁(きょかい)との暗闘へと発展していく。

 刑事ドラマが少ない代わりに、この夏はシリアスなものからコメディまで、“家族”をテーマにしたドラマが目立つ。出演者もほぼ出揃って、放送開始が楽しみだ。

 ※記事初出時、「夏の刑事ドラマは3作品」と紹介し、テレビ東京の『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜SECOND SEASON』が抜けておりました。訂正してお詫び申し上げます。

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