『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズや『シン・ゴジラ』で知られる庵野秀明氏が1日、都内で行われた映画『メアリと魔女の花』(8日公開)公開記念特別イベントに出席。背景美術スタジオ「でほぎゃらりー」の設立者である川上量生氏、同映画のプロデューサーでもあるスタジオポノック・西村義明氏と共に、背景美術についてなどトークした。
『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌監督最新作となる『メアリと魔女の花』の背景美術について、庵野氏は「部屋の描写が上手。もうちょっと壁紙とか凝ったほうがいいかな。人物にアップになったとき、後ろは壁なので」と指摘した。さらに、「細かく言うと、全体的に描き込みすぎ、頑張りすぎ。もうちょっとメリハリがついたほうがいいよ。光と色の使い方も、もうちょっとあったんじゃないかな」と助言。31歳の若手スタッフが美術監督を務めており、「最初がこれだと大したもんですよ。すばらしい。これからですよね」と今後に期待を込めた。
この日登壇した3人が設立した「でぼぎゃらりー」は、スタジオジブリで背景美術を担当していた人々を中心につくられた。西村氏は、ジブリが制作部門を解散すると知った庵野氏から会社設立を進められていたと明かし、「そのときに言ってくれた庵野さんの言葉がすごく残っている。『宮さん(宮崎駿)の絵を残したいんだ』って」と回顧。
最近、宮崎氏が引退撤回し、新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフを募集したことが話題になっているが、川上氏は「ジブリはまた制作始めちゃいましたね。予想はしていましたけれど」と苦笑。庵野氏も「思った通りですよね」と笑い、締めのあいさつで「西村くんにもう1つ言っていたのは、宮さんの絵の系譜は、米林さんがやれば誰も“パクリ”って言わない。これジブリでしょって言われて『はい』って言えるのは、米林さんだけなんですよ。だから、残してほしかった」と伝えた。
『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌監督最新作となる『メアリと魔女の花』の背景美術について、庵野氏は「部屋の描写が上手。もうちょっと壁紙とか凝ったほうがいいかな。人物にアップになったとき、後ろは壁なので」と指摘した。さらに、「細かく言うと、全体的に描き込みすぎ、頑張りすぎ。もうちょっとメリハリがついたほうがいいよ。光と色の使い方も、もうちょっとあったんじゃないかな」と助言。31歳の若手スタッフが美術監督を務めており、「最初がこれだと大したもんですよ。すばらしい。これからですよね」と今後に期待を込めた。
この日登壇した3人が設立した「でぼぎゃらりー」は、スタジオジブリで背景美術を担当していた人々を中心につくられた。西村氏は、ジブリが制作部門を解散すると知った庵野氏から会社設立を進められていたと明かし、「そのときに言ってくれた庵野さんの言葉がすごく残っている。『宮さん(宮崎駿)の絵を残したいんだ』って」と回顧。
最近、宮崎氏が引退撤回し、新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフを募集したことが話題になっているが、川上氏は「ジブリはまた制作始めちゃいましたね。予想はしていましたけれど」と苦笑。庵野氏も「思った通りですよね」と笑い、締めのあいさつで「西村くんにもう1つ言っていたのは、宮さんの絵の系譜は、米林さんがやれば誰も“パクリ”って言わない。これジブリでしょって言われて『はい』って言えるのは、米林さんだけなんですよ。だから、残してほしかった」と伝えた。
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2017/07/01