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『新参者』シリーズ、映画で完結 阿部寛と松嶋菜々子が初共演

 人気作家・東野圭吾氏原作、俳優・阿部寛が主人公の刑事・加賀恭一郎を演じ、連続ドラマ、スペシャルドラマ、映画へ展開した「新参者」シリーズが、映画『祈りの幕が下りる時』(2018年公開)で完結することが26日、明らかになった。3年ぶりに加賀を演じる阿部は「このシリーズは人形町から始まりました。今回は人形町でも撮影をしているのですが、ここに帰ってくると気持ちが引き締まり、『新参者』をやっていた当時の思いがよみがえります」と話している。

映画『祈りの幕が下りる時』で初共演する(左から)阿部寛、松嶋菜々子

映画『祈りの幕が下りる時』で初共演する(左から)阿部寛、松嶋菜々子

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 同シリーズは、2010年4月に連続ドラマとしてスタート。日本橋署に異動してきた鋭い洞察眼を持つ凄腕の刑事・加賀が、謎に包まれた殺人事件の真犯人を探すというサスペンス要素と、様々な人との触れ合いを通して謎を解明していくヒューマンドラマ要素が人気を集めた。その後、2本のスペシャルドラマ『赤い指』『眠りの森』が製作され、2012年には『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(興行収入16.8億円)が公開された。

 これまで加賀の類いまれなる推理力で様々な事件が解決されているものの、未だ明かされていない謎――それは“加賀の母の失踪”。同作では、これまでの作品で何度も触れられていながらも解き明かされなかった“最大の謎”が明らかになる。

 阿部のほか、加賀のいとこで警視庁捜査一課刑事・松宮脩平役の溝端淳平、加賀の父親を看取った看護師・金森登紀子役の田中麗奈、加賀と確執のある亡き父・隆正役の山崎努らレギュラーキャストが続投。新キャストとして、女優で演出家の浅居博美役に松嶋菜々子小日向文世伊藤蘭が出演し、監督は、映画『私は貝になりたい』や、TBS系連続ドラマ『華麗なる一族』『半沢直樹』『下町ロケット』などを演出した福澤克雄氏が務める。

 松嶋と初共演する阿部は「どんな博美を目の前で見られるのか楽しみにしています」と期待。松嶋も「長年の人気シリーズに参加させていただくことをとても光栄に思っております」と語っている。

 プロデューサーの伊與田英徳氏は「加賀が今回で、人形町を去ることになります。大変寂しいように思えますが、加賀がなぜこの街に来たのか、優秀な刑事なのにもかかわらず、所轄刑事としてい続けた謎が、この映画で分かることになります」と説明し、「謎が解決したからこそ、彼は、ここにいる必要がなくなったわけです。そのキーマンとなるのが、松嶋菜々子さん演じる浅居博美です。この人形町ファイナルにふさわしい感動巨編になっています」と手応えをにじませた。

 原作者の東野氏は「ついにこの小説が映像化されるのかと思うと、感慨深く、そして末娘を嫁に出すような寂しさがあります。とはいえ阿部さんはもちろんのこと、この役者さんたち、このスタッフならば何の心配もないと確信しております。良き作品に仕上がることを祈っています」とコメントを寄せた。

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