人気テクノポップユニット・Perfumeが2日、千葉・幕張メッセ国際展示場9-11ホールで対バンライブ『Perfume Fes!!2017〜前夜祭〜』を行い、テクノ界をけん引してきた憧れの電気グルーヴと競演した。

【写真】その他の写真を見る

　先攻の電気グルーヴは赤を基調としたアロハシャツで登場し、「Perfumeのライブまでお楽しみくださーい」とあいさつ。最新アルバム『TROPICAL LOVE』（3月発売）を中心に、1時間にわたって熱狂のノンストップミックスを展開し、会場を揺らし続けた。

　「プエルトリコのひとりっ子」ではトミタ栞がサプライズゲストとして登場したほか、VJではPerfumeのライブ演出「10人のかしゆか」をオマージュした「10人のピエール瀧」ネタを盛り込んで大盛り上がり。ピエール瀧は「お客さ〜ん、お客さ〜ん、お客さ〜ん！　最高ですよ〜」と叫んで投げキッスを残し、石野卓球も両手を広げてゴキゲンでステージを後にした。

　電気の大ファンというかしゆかが「みんなが楽しんでる声が楽屋まで届いて、ああ、今日は出たくない。お客さんになりたいって言ってたの」と裏話を明かしたほどの盛り上がりを受け、センターステージから登場したPerfumeは、最新シングル「TOKYO GIRL」（2月発売）からスタート。いつにも増して華やかなレーザーとシルエットを効果的に取り入れた照明は、感動を誘うほどの光の芸術で、フロアの熱気を増幅させた。

　Perfumeの電気グルーヴ“デビュー”は2004年7月、石野卓球が主催するレイヴイベント『WIRE』だったという。03年に中学3年で広島から上京し、中田ヤスタカをプロデューサーに迎えた3人は、テクノの良さを知るために観に行った『WIRE』でカルチャーショックを受けた。

　あ〜ちゃんは「ステージ上でずっと、おじさんがふざけとるの（笑）。本当に衝撃で」と振り返り、場内は爆笑の渦に。当時、高校生になったばかりの3人はポカンとするばかりだったというが「2〜3年後に良さに気づいてからは大ファン。対バンがかなったのは本当に夢のよう。電気さんのように愛されるアーティストになりたい」と感激した。

　ファンが期待していた恒例のコラボこそなかったが、のっちが「昨日の夜、電気グルーヴさんが夢に出てきました。瀧さんとキスをする夢…」と衝撃発言し小芝居がスタート。「なんやかんやで興奮しちゃって、すごく盛り上がりそうな曲のフレーズが思い浮かんだの。皆さんも私について歌ってください」と呼びかけると、「♪夢でキスキスキス…」と口ずさみ始め、観客は大爆笑した。

　のっちはさらに「私、天才かもしれない。1曲できちゃいました！　聴いてください」と曲フリすると、流れてきた電気グルーヴの代表曲「Shangri-La」に合わせて3人で踊り、双方のファンを沸かせていた。

■電気グルーヴ
01. 人間大統領
02. Fallin’ Down
03. プエルトリコのひとりっ子
04. いちご娘はひとりっ子
05. Missing Beatz
06. Shameful
07. 新幹線
08. FLASHBACK DISCO
09. Baby’s on Fire
10. N.O.
11. Love Domination
12. UFOholic

■Perfume
01. TOKYO GIRL
02. I still love U
03. FLASH
04. Magic of Love
05. いじわるなハロー
06. 宝石の雨
07. GAME
08. エレクトロ・ワールド
【P.T.A.のコーナー】
09. Party Maker
10. Puppy love
11. チョコレイト・ディスコ