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NGT48“不屈の泣き虫”荻野由佳が番狂わせ AKB落選、バイトAKB経て

 『第9回AKB48選抜総選挙』の投票速報が31日、東京・秋葉原のAKB48劇場で発表され、昨年圏外の95位だった伏兵、NGT48荻野由佳が速報での過去最多得票数となる5万5061票で暫定1位となる番狂わせを演じ、ファンのどよめきと歓声が劇場を揺るがした。

 発表を見守っていたファンも記者も、昨年1位の指原莉乃、2位の渡辺麻友、3位の松井珠理奈の3強の一角が速報1位になると思っていたに違いない。しかし、渡辺が4位、3連覇を目指す指原が3位と出遅れ、松井が2位で呼ばれた瞬間、劇場はちょっとした混乱に陥った。「え…?」「あと誰が残ってる?」。1位のメンバーが思い当たらなかった。

 その直後に「NGT48、チームNIII、荻野由佳、5万5061票」と発表されると、驚きと歓声が入り混じった声が耳をつんざいた。NGT48を兼任する柏木由紀も両手で口を押さえ、目をまんまるに見開いて驚いた。

 得票数も衝撃的。初参戦の昨年は9403票を獲得して95位(圏外)だったが、今年は速報の時点で昨年の5.8倍。2位の松井に20420票もの大差をつけた。昨年の速報で渡辺麻友が記録した4万2034票を1万3000票も上回り、過去最多記録。昨年の最終結果に置き換えても既に12位相当の得票数で、新潟の劇場で中継を見守っていた昨年12位(5万190票)のNGT48キャプテン北原里英は、泣きじゃくる荻野の肩を抱きながら「去年の私の票数もう超えてるよ」と驚きながらも歓喜した。

 一夜にしてシンデレラガールとなった荻野は、チームNIIIの副キャプテンで愛称は“おぎゆか”。ファンの間では不屈の精神の持ち主として知られる。2011年、AKB48の13期生オーディションは書類審査で落選。翌12年の14期生オーディションにも落ち、13年には15期生オーディションで仮研究生になったものの、セレクション審査で研究生になれず。14年にチーム8の埼玉県オーディションに落選。同年9月にバイトAKBに合格したものの、半年足らずの15年2月で契約が満了し、同年5月の『第2回AKB48グループドラフト会議』でNGT48に2巡目指名され、ようやく念願のAKB48グループの一員となった。

 また、自他ともに認める泣き虫で、この日も仲間の名前が呼ばれる喜びと自身の名前が呼ばれない不安とが入り混じって序盤から大泣き。そして、最後の最後に1位で名前を呼ばれると、手で顔を覆って絶叫した。さんざん泣いて泣き疲れたあげく「びっくりして涙も出てこない」と放心状態となり、笑いを誘った。

 北原は荻野の速報1位を「ファンの方が見てくれてたんだよ。ゆかちゃんの頑張りを」と分析。メンバーも「握手会も一番頑張ってたし」と同意する。確かに4月のCDデビュー直前、来社PRで訪れたときもそうだった。デビューに向けての意気込みを聞いたが、多くの質問をする時間がなく「何か話し足りないことがあれば…」と締めようとすると、センターの中井りかと先を競って、機関銃のように次から次へとアピールポイントを話しだした。荻野の上半身はほぼテーブルの上に乗っかっているほど前のめりで、その熱さは微笑ましく、心を動かされた。

 ステージではほとんどコメントできなかった荻野は、NGT48の公式ツイッターに動画を投稿。「今日は速報発表がありました。1位という順位をいただきました、本当にありがとうございます」と深々と一礼。「今は全く頭が真っ白で、これが現実なのか夢なのかまだあまり理解もできていない状態なんですけど、この1日という短い期間で、皆さんが私のために一生懸命一生懸命投票を頑張って、たくさんの愛をくださったことが本当に本当にうれしいです」と感謝の言葉を重ね、最後は「本当に、本当に、ありがとうございましたー!」と叫んだ。

 昨年総選挙初参戦だったNGT48は、80位圏内に北原(12位)と加藤美南(76位)の2人(兼任は除く)しか送り込めなかった。しかし、2回目の今年は、暫定1位の荻野を筆頭に、5位に本間日陽、7位に高倉萌香と3人が選抜メンバー(16位以内)ラインに食い込む大躍進。ほかにも、24位に山口真帆、31位に宮島亜矢、34位に西潟茉莉奈、52位に中村歩加と7人が暫定でランクインし、83位に中井りか、89位に太野絢香、92位に北原、94位に奈良未遥が控えている。

 開票イベントは6月17日、沖縄・豊崎海浜公園 美らSUNビーチで開催。1月に行われた『リクエストアワー』でNGT48の持ち歌全3曲が1位、5位、7位に入ったように、総選挙でもNGT旋風を巻き起こせるか注目が集まる。



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