日本音楽著作権協会(JASRAC)が24日、東京・けやきホールで定例記者会見を開いた。京都大学の山極寿一総長が4月の入学式で、ノーベル文学賞を受賞した米歌手ボブ・ディランの「風に吹かれて」の歌詞を含んだ式辞を述べ、大学のホームページにも掲載したことでJASRACが使用料を請求したと報じられた件に質問が集中した。浅石道夫理事長は「誤報です。JASRACが請求したということでは全くありません」と報道を完全否定。「(使用料が発生しない)“引用”と判断しています。請求はしません」と明言した。 京都大学のホームページに掲載された式辞全文には、ディランの「風に吹かれて」の歌詞と日本語訳が含まれる。JASRACによると、外部から歌詞が掲載されているとの指摘を受け、大学に問い合わせしたことは認めたうえで「京都大学さんとJASRACの共通した意見としまして、(使用料請求の)報道は誤報であると申し上げたい。京都大学さんがネット配信における著作権の引用に対してどういう意識を持たれているのかお話しをしている最中になぜかああいう記事が出てしまった。JASRACが請求したということでは全くございません」と強調した。

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索