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不朽の名作『砂の器』がシネマコンサートに 映画ファンが待望したワケ

 日本映画史に残る不朽の名作『砂の器』(1974年公開)が今夏、話題の“シネマ・コンサート”に登場することが明らかになった。8月12・13日の両日、東京・渋谷のBunkamura オーチャードホールで開催され、巨大スクリーンに全編上映される映画を背に、フルオーケストラが全曲生演奏する。

不朽の名作『砂の器』より(C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション

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 シネマ・コンサートとは、名作映画のせりふや効果音はそのままに、音楽パートをオーケストラが生演奏するもの。映画をライブ感覚で楽しむ新しいエンターテインメントとして欧米のエンタメ界でトレンドとなっており、日本でも『ゴッドファーザー』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『タイタニック』『ハリー・ポッター』シリーズなど数々の洋画で上演。先月には最新作『美女と野獣』が日本で初演され、人気を博している。

 今回上演が決まった松本清張原作の『砂の器』(1974年公開)は、映画ファンからシネマ・コンサート化が待ち望まれていた。ストーリーの中で音楽が重要な要素となっているからだ。

 物語の前半は、三木謙一(緒形拳)殺害事件の手がかりを求め、今西栄太郎警部(丹波哲郎)と吉村弘刑事(森田健作)が日本各地を駆け巡る。圧巻は後半のクライマックス40分。気鋭の音楽家・和賀英良(加藤剛)が作曲した「宿命」を東京交響楽団と共に初演するシーン、緊迫した捜査会議シーン、お遍路姿の親子が四季折々の全国を旅するシーンの3つを織り交ぜながら、本作のために作曲された組曲「宿命」がクライマックス全編にわたって劇的に流れる。セリフは極力抑えられ、ここでの主役は音楽と言って過言ではないほどだ。

 シネマ・コンサートでは、『砂の器』の映画音楽を担当した東京交響楽団の現在の楽団員が演奏。ピアノは1992年にミュンヘン交響楽団との共演でデビュー以来、国内外のオーケストラで数多く客演するピアニスト・近藤嘉宏が担当する。上演時間は2時間23分(途中20分休憩あり/2005年リマスター版を上映)。

 チケットはきょう18日から先行抽選受付スタート、一般発売は6月10日から開始される。

■映画『砂の器』シネマ・コンサート公式サイト
http://promax.co.jp/sunanoutsuwa/
▽公演紹介ムービー
https://youtu.be/_x48KJvFthI

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  • 不朽の名作『砂の器』より(C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション
  • 1974年公開映画『砂の器』キービジュアル(C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション
  • シネマコンサートの演奏を担当する東京交響楽団
  • 不朽の名作『砂の器』より(C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション
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