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【直虎】高橋一生は「風邪をひかない」 オファーが絶えない魅力の一つ

 NHKで放送中の大河ドラマ『おんな城主 直虎』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)で、主人公・井伊直虎(柴咲コウ)の幼なじみで、井伊家筆頭家老・小野但馬守政次を演じる高橋一生。井伊家は今川家の支配下にあり、両家の間で板挟みになる中、表と裏の顔を使い分けて立ち回る政次を好演している。

大河ドラマ『おんな城主 直虎』小野政次役で出演中の高橋一生(C)NHK

大河ドラマ『おんな城主 直虎』小野政次役で出演中の高橋一生(C)NHK

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 特に、第11回(3月19日放送)で井伊家を裏切らざるをえなかった状況で、亡父・政直(吹越満)の言葉「お前は必ず、わしと同じ道をたどる」を思い出し、欄干(らんかん)にもたれて肩を落とすシーンや、第12回(同26日放送)で直虎に冷たく底光りするような目で「恨むなら、直親を恨め」と言い放つシーンなどを観た視聴者が、SNSで「一生君が吹越さんにそっくりに見える」「声音も後ろ姿も本当に吹越満さんに見える。寄せて演じたというレベルじゃない」などと絶賛。「吹越満さんと高橋一生さんを親子役にキャスティングした人天才」といった投稿もあった。

 第12回の放送後、間もなく、高橋に話を聞く機会があった。「吹越さんに似せるつもりで演じたていたのか、それとも、いろいろあってやせて、似てしまったのか」とストレートに聞いてみると、「小野政次を高橋一生としてドラマを観てくださったのであれば、少し悲しい感じがします」と返ってきて、逆に高橋を残念がらせてしまった。

 種を明かせば、「ちょうどそのシーンの撮影タイミングで、父・政直(吹越)のイメージと重なるように体重管理していました。1週間で4、5キロ落としたと思います。頬がこけて見えたのはそのためでしょう。ただ、そういう情報、本当はいらないと思っていて、『ここで5キロ落としたんだ』といった高橋一生のバイアスがかかることはできる限り省きたいんです」。

 『直虎』と同時に1月から始まったTBSのドラマ『カルテット』にもメインキャストで出演していた高橋。ドラマだけでなく、映画『3月のライオン』の公開も控え、メディアでの露出が急増。一方で、新作映画の情報が発表され、女性向け週刊誌『an・an』に掲載された官能的な表紙・グラビアも話題になった。

 自身に関する情報があふれていることも承知の上で、「高橋一生、激務で激ヤセと、どうか思わないでほしいです」と小さく笑う。「仕事が重なって、寝る時間もないくらい激務なんじゃないか、と心配してくださるのはありがたいのですが、目の下にクマを作ったり、頬をこけさせたり、といったことは割りと意図的にやっていることでもあるんです。『直虎』では第12回以降、髪型も中剃りになり、さらに吹父・政直と重なるように意図的に演じていました。『直虎』では小野但馬守として、ほかの作品でもふんした人物として観てもらえるとうれしい。できる限り」と話した。

 きちんと体調管理することはプロとして当然のことでもある。「僕、ここ10年くらい風邪を一度もひていないんです。インフルエンザにもかかったことがなくて。もし、このインタビューの記事が出た後に、風邪ひいていたら、笑ってやってください。けれど、それくらい風邪をひかない。自分にとって、体調管理が第一。そこは何とかしているので、忙しそうに見えても心配しないでください(笑)」。

 先日、今秋からの連続テレビ小説『わろてんか』への出演も発表されたばかりだが、「『この役は高橋一生に…』と思ってもらえたお仕事はできる限り前向きに、できる限りやらせていただきたい、と思っているのが今の僕の心境です」。役作りも体調管理も徹底して、どんな仕事にも前向き。仕事のオファーが絶えないのも納得だ。

 『直虎』に話を戻すと、井伊家の家督を継ぐ虎松の後見をめぐって、直虎と対立し、直虎から「政次の世話にだけはなりたくない」と毛嫌いされてしまっている政次。周囲に本音を見せない孤独な闘いはいつまで続くのか?

 「誰もが大切な人やものを守ろうとしていて、世の中、善悪二元論では語れないということをこの大河ドラマで学んでいるところです。あっちを立てればこっちが立たず、苦労が絶えない政次。いくつもの表と裏を使い分けて、複雑な人間になってしまう彼に、僕は『よしよし、頑張っていこう』と思いながら、今後もお芝居をしていきたいと思っています」。

 大型連休中の5日(前8:15〜9:15)に、大河ドラマ『おんな城主 直虎』総集編 第一章「女子にこそあれ次郎」を放送。BSプレミアムで12日(後3:00〜4:00)に再放送。

 本編の次回・第18回「あるいは裏切りという名の鶴」は7日放送。直虎が秘かに作らせていた「種子島」を奪った政次は、今川への謀反の疑いを直虎にかけ、虎松(寺田心)の後見を降りるようせまる。観念した直虎は後見を譲ることを約束し、政次とともに駿府へ向かうが、銭の匂いを嗅ぎつけた方久(ムロツヨシ)は駿府の今川館へ先回り。今川氏真(尾上松也)に「種子島」を売りつけることに成功する。

関連写真

  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』小野政次役で出演中の高橋一生(C)NHK
  • 第18回より。 政次(高橋一生)の真意を知りたい直虎(柴咲コウ)は対話をしようとする(C)NHK

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