小説『火花』が第153回芥川賞を受賞した芸人・又吉直樹(36)。次回作が注目されるなか、演劇をテーマにした第2弾小説『劇場』を完成させた。執筆自体は『火花』より前からスタートしていたという本作だが、重みのある賞を受賞したことによるプレッシャーや苦悩はあったのだろうか。率直な胸の内を聞いた。 以前から読書家として知られ、「太宰治ナイト」「松尾芭蕉ナイト」などのイベントを開催するなど、文学に対して造詣が深い又吉は、前述の『火花』で小説家デビューを飾ると、お笑い芸人としては初となる芥川賞受賞という快挙を達成した。その後、単行本化されると累計発行部数は239万部を突破。さらに原作は有料動画配信のNetflixでドラマされ、2017年には板尾創路監督で映画化もされるなど、一躍時の人となった。
2017/05/08