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小栗旬、欲求不満を燃料に「もっと面白いものを」 『CRISIS』のアクションが話題

 「最近、オリジナルで勝負しようという気運が高まってきているし、これからもっとそうなると思っています」。

カンテレ・フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』に主演する小栗旬 (C)ORICON NewS inc.

カンテレ・フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』に主演する小栗旬 (C)ORICON NewS inc.

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 そう話すのは、俳優の小栗旬。自身が主演するカンテレ・フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(毎週火曜 後9:00)は、直木賞作家の金城一紀氏が小栗を主演に据えて原案・脚本を手掛けたオリジナル作品。小栗や西島秀俊らの出演で架空の警察組織、公安機動捜査隊特捜班の活躍を描いた骨太なアクションエンターテインメントだ。

 放送前には「スケジュールや制作上の制約もいろいろあった中、ギリギリまでチャレンジしたドラマなので、とても自信を持っています。これはきっと何かしら名を残す作品になる、と思いながら作っていました。いまの視聴者が喜んでくれるかどうかは正直、わからないですけど…。これを観て面白くないという人たちのために作れるドラマはない、というくらいの覚悟で挑んでいました」と、話していたが…。

 4月11日放送の第1話は、新幹線爆破を目論むテロリストとの対決と、外務大臣の息子が人質にとられる事件を描き、小栗と西島が繰り広げる大迫力のアクションシーンと、緊迫感あふれるストーリー展開で平均視聴率13.9%と好スタートを切ることができた。その後も第2話11.2%、第3話12.0%と好調に推移している(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 小栗が演じる稲見は、元自衛隊員の捜査員。自衛隊時代のある特殊任務で心に深い傷を負い、除隊した過去を持つが、それを隠すように周囲の人たちには務めて明るく接している。稲見が派手な立ち回りで犯人を制圧するシーンは同ドラマの見どころ一つとなっている。

 「役者のできるアクションとしては、視聴者が驚いてくれるものができたんじゃないでしょうか」と自負する。「今回、実現可能なアクションはすべて出し尽くしました。毎話、毎話、やっていると、『今の、前々回と似てない?』みたいなことになって、新しいアクションを考えるのもだんだんしんどくなっていって(笑)。それでも、作っている僕らがドキドキ、ワクワクできないようなものを、視聴者にお見せするわけにはいかないので、最後まで攻め続けました」。

 漫画原作の映画に出演して話題になることが多い小栗だが、彼自身は「漫画は漫画で読めばいいじゃん、と思っている」派。小説などの「活字の映像化は面白い」というが、役者として「見たことがないものを見せたい。役作りも面白いですし、『CRISIS』のようなオリジナル作品に出会えるのは本当にうれしい。面白いオリジナル作品を作っていけるように、自分から動いていきたいと思っているんです」。

 小栗はこのドラマの撮影を終え、3月下旬から劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人』に立った。10代の頃から芸能界の第一線で活躍し、故・蜷川幸雄さんをはじめ、さまざまな演出家や脚本家、俳優、その他クリエイティブの担い手たちと出会い、次の活動につなげてきた。『CRISIS』の金城氏もその一人で、タッグを組むのは『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(2014年、テレビ朝日)に続いて2作目となる。

 「自分から動いていかないと、面白い企画って待っていてもこない。人との“出会い”は重要だと思います。『この人、才能あるな』と思った方たちと一つ面白いことができたら、もっと面白いことをやりたくなる。そういう意味では、ずっと欲求不満。この欲求不満を埋めるために、何かをせずにはいられない感じです。本当に満足いくものに、もしも出会ったら、その時が俳優としての終わりの時なんじゃないかな、とも思っていますけどね」。

■2017年春ドラマはオリジナル作品が豊作

 小栗が指摘しているように、4月スタートのドラマはオリジナル作品が豊作。『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』のほかにも…。連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)は、実在のモデルがいないオリジナルヒロインの物語(脚本:岡田惠和)。『北の国から』などの脚本家・倉本聰がシニア世代向けに書き下ろした『やすらぎの郷』(テレビ朝日)も話題を呼んでいる。綾野剛主演の『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ、脚本:大森寿美男)は、「フランケンシュタイン」をモチーフにしたオリジナルラブストーリーだ。2013年に『半沢直樹』を大ヒットさせた伊與田英徳プロデューサーと福澤克雄氏のコンビによる日曜劇場『小さな巨人』(TBS、脚本:丑尾健太郎、脚本協力:八津弘幸)、亀梨和也山下智久が共演する『ボク、運命の人です。』(日本テレビ、脚本:金子茂樹)も原作なしのオリジナル脚本だ。

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  • カンテレ・フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』に主演する小栗旬 (C)ORICON NewS inc.
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