• ホーム
  • 芸能
  • ブルゾンちえみは「勘がいい」 『人は見た目が100パーセント』チーフPが語る大抜てきの裏側

ブルゾンちえみは「勘がいい」 『人は見た目が100パーセント』チーフPが語る大抜てきの裏側

 女性の心に刺さる作品を多数放送してきた、フジテレビ系“木10”枠の新作は『人は見た目が100パーセント』。女子力ゼロのリケジョたちの奮闘を描き、“女子モドキ”という言葉も生んだ同名人気コミックの実写化という話題に加え、気鋭の女性芸人・ブルゾンちえみのメインキャストへの大抜てきでも話題を呼んでいる。そこで、チーフプロデューサーの中野利幸氏に、今作のキャスティングのポイントなど、制作の裏側を聞いた。

【写真】その他の写真を見る


■配役の要は3人が集まった時の“バランス”

 冴えないリケジョたちが女子力アップを目指して奮闘する姿を描く同ドラマの原作は、大久保ヒロミによる人気コミック。“イマドキ美女”になるノウハウとギャグ満載の漫画の世界が、女性の心理描写に定評ある相沢友子氏の脚本によって、等身大のラブコメディへとアレンジされた。

 「原作はかなりコメディ寄りですが、ドラマではギャグの要素も活かしつつ、切なさやキュンとするような展開を加えました。主人公の女性たちを特異な人として描くのではなく、どこにでもいる女性として描けたらなと。『人は見た目が100パーセント』というタイトルですが、このドラマは単にそれだけを訴えようとしているわけではないんです。うつむきがちな女性たちが自信を持てるようになっていく姿を、皆さんに応援してもらえる作品にしたいと思っています」(中野利幸氏/以下同)

 主人公の地味でモテない製紙会社の研究員・城之内純役は、モデルとしても人気を集める桐谷美玲がその輝くオーラを封印し好演している。

 「桐谷さんはコメディエンヌとしても愛されていますし、彼女が地味な役を演じるというのは、ギャップがあっていいなと思いました。実際に衣装に身を包んでお芝居をしてもらうと、自然と存在感の薄い女性に見えて驚きました」

 桐谷と共に美を追求する研究員を演じるのは、水川あさみとブルゾンちえみ。3人の息の合った会話劇が本作の大きな魅力となっている。

 「キャスティングは3人集まった時のバランスを何よりも大事に考えました。最初に桐谷さん、水川さんの出演が決まった後、脚本家の相沢さんがちょうどテレビに出始めたばかりのブルゾンさんの映像を見て、『ピンときた』と。ブルゾンさん演じる佐藤聖良というキャラクターは、原作ではポッチャリ体型がトレードマークで、原作通りポッチャリ体型の方を起用するのが面白いのか、それとも設定を変えてしまったほうが面白いのか、最もキャスティングに悩んでいた人物だったんです。

 相沢さんの提案を聞いて、僕たちもすぐにピンときたので、その日のうちに『ブルゾンさんはこれからもっと人気になる芸人さんなので!』と上司を説得して、事務所さんに打診しました。やはり芸人さんということで勘が良くて、お芝居を見ていても面白いですし、上手ですよね。芸人さんをメインキャストに起用するのは珍しいことですが、3人のかけ合いも非常に良くて、原作者の大久保先生も『素晴らしい』とおっしゃってくださっています」

■日々の何気ない会話もドラマ作りの重要なヒントに

 PR戦略は、主に女性に向けて展開中で、すでにキャストの『東京ガールズコレクション’17 S/S』への出演や、化粧品ブランド「コーセー」とのコラボCM等が実現。さらに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会がスポーツ庁の協力を得て行う「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」と連動することも決定した。

 「外部からどんどんお話をいただいている状況で、1つのムーブメントになりつつあるのを感じます。また、フジテレビオンデマンド(FOD)では、劇中で“女子力100%”の女性を演じる足立梨花さん、岡崎紗絵さん主演のスピンオフドラマを配信し、メイクやファッションのノウハウを見せていきます」

 女性の心に刺さるドラマ作りは、『ラスト・フレンズ』、『私が恋愛できない理由』などを手がけた中野氏ならでは。もともと報道志望だったこともあり、社会現象へのアンテナや、周囲の女性との会話が作品に活かされているという。

 「『ラスト〜』でDVをテーマにしたのは、身近にDVに悩んでいる女性がいたから。『私が恋愛〜』の時は、仕事関係の女性たちとの会話がキャラクター設定の参考になりました。今作に関しては、近年あまり恋愛に興味がない人が増えている中で、現実とズレのないラブストーリーを作りたいと考えて企画しました」

 常に“発信者”でいたいという中野氏は、これまでオリジナル脚本の名作を多く生み出してきた。そんな彼が、原作アリの同ドラマを通してどんなメッセージを発信していくのか、物語の行方に注目したい。
(文:加藤恵/コンフィデンス 17年5月1日号掲載)

■中野利幸(フジテレビ ドラマ制作センター プロデューサー)
 98年にフジテレビに入社、編成部を経て07年の月9ドラマ『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』で初プロデュースを務め、以降『ライフ』、『ラスト・フレンズ』、『私が恋愛できない理由』、『ラスト・シンデレラ』等、社会派作品や恋愛ドラマなど、数々のヒット作を手がける。



関連写真

  • 『人は見た目が100パーセント』キービジュアル (C)フジテレビ
  • 冴えないリケジョをイキイキと演じる(左から)水川あさみ、ブルゾンちえみ、桐谷美玲 (C)フジテレビ
  •  (C)フジテレビ
  • フジテレビ系ドラマ『人は見た目が100パーセント』より(C)フジテレビ
  • フジテレビ系ドラマ『人は見た目が100パーセント』より(C)フジテレビ

提供元:CONFIDENCE

【最新号】コンフィデンス 2017年8月14日号 詳細はコチラ バックナンバー 一覧

最新号コンフィデンス2017年8月14日号

<COVER STORY>
古川愛一郎氏(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ代表取締役)
IPとデジタルテクノロジーを組み合わせて新たなエンタメ事業を開発していく

<SPECIAL ISSUE>
「ORICON LIVE STUDY with ACPC」Vol.2
音楽業界と来場者の「相互満足」を目指す、来場者の不満解消と“観客文化”の育成

お問い合わせ

オリコントピックス