作品のたびに違う表情をみせ、近年ではバラエティー番組にも進出するなどマルチな活躍をみせる女優・二階堂ふみ(22)。何色にも染まれる演技力を持つ彼女だが「いろいろなことに興味があります」と女優業だけにとどまらない姿勢をみせる。ORICON NEWSのインタビューに応じた二階堂はこの言葉の真意や、ヒロインを務める日本テレビ系連続ドラマ『フランケンシュタインの恋』(毎週日曜 後10:30)の現場で主演・綾野剛ら個性的な俳優たちから受けた影響などを語ってくれた。
■怪物・綾野剛の“想像を超える”演技力に感嘆
23日よりスタートした『フランケンシュタインの恋』では、ピュアで心優しい怪物(綾野)が恋をする人間の女の子・津軽継実を演じる。映画『シザーハンズ』を彷ふつとさせるファンタジックな設定ながらも、人間の持つ悲しさやおかしさを、人間ではない怪物の体験を通してどこかリアルに描く意欲作だ。
「脚本をいただいた時の印象は、愛らしいお話だなと感じました。怪物が恋のお相手というところより、その世界観だったり、お相手が人間でないからこその『人間ってこういう生き物だよね』というテーマを、どう描いていくのか楽しみで。こういう作品をゴールデン帯でお届けできるのは面白いなと思いました」。
自身が演じる津軽は、きのこなどの菌類を大学で研究する“理系女子”。しかし、子どもの頃から身体が弱く、死が隣にある青春を送ってきたという複雑な役柄だ。「自分の命を諦めているわけでないけれど、残された時間で、いろいろなことを感じて生きたいという素直でまっすぐな女の子。私は山で出会った得体の知れないものに付いていったりしませんが(笑)、好奇心旺盛なところは自分にも似ているかもしれません」と共感する部分もあるという。
撮影現場ではその場でせりふが変わったり、“理系女子”ゆえ難しい言葉も出てきたりと苦労もあるが、綾野をはじめとして柳楽優弥、川栄李奈、光石研、柄本明など個性的な出演者から受ける刺激は少なくない。
とくに初共演となる綾野に対しては「すごく男らしい方ですね。作品に対してまっすぐですし、現場の空気を作って下さいます」と全幅の信頼を置く。スタッフとのコミュニケーションなど座長として現場を引っ張る姿勢はもちろん「脚本を読んでいて自分が想像したものとは全然違う、予想外のお芝居を不意打ちで、提示してくれるから面白いんです」。
また、「柄本さんや光石さんなど大先輩方とご一緒できるのはやっぱり楽しい。長年やってらっしゃるオーラもあって、ご一緒していても自分が現場にいるのを忘れちゃうくらい、面白いことを目の当たりにできたりしますね」と充実の表情をみせながら、芸達者たちから様々なものを吸収しているようだ。
■女優業は「細々続けたい」さらなる可能性を模索
2011年には16歳で映画『ヒミズ』で第68回ヴェネツィア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)、2014年度には映画『私の男』で第38回日本アカデミー賞優秀主演女優賞するなど数々の受賞歴を持つ“若手実力派女優”としての地位を確固たるものにしてきた。しかし今後の女優としての目標について聞くと「他のことにも興味があるんです。どうなっていくんですかね…自分でもあんまり読めないです」と意外な答えが返ってきた。
「もともと自分が表に立つということにこだわりがないんです。それは今でも変わらないです」とあっけらかん。「この仕事だけがやりたいことではないし、他にもたくさんやりたいことがあります。お芝居だけでなくクリエイティブなこと自体が好きですし、それ以外でもいろんなことに対しての興味があるので、そういうことを勉強しながらも目の前にあることをしっかりとやっていきたい」。
それでもドラマ内では津軽として、これまでの作品とはまた違った一面を引き出している。山中で出会った怪物も全く恐れることなく「私は知りたいことを知らないで死ぬのが嫌なんです」「あなたのことを教えてください」と正面から向かっていく強さや、人間の世界を初めて知る怪物を導き、包み込むような優しい笑み…怪物が恋をするのに説得力のある人物を見事に演じている。
では“女優業”に感じる魅力とは…?「映画だったりみんなでひとつのものを作る現場が好きという気持ちで、続けさせてもらっています。その現場の楽しさはずっと変わらないですね。お芝居というものは難しいけれど、面白いものだと思いますし、いろいろな役や作品を通じていろいろな方と出会える職業なので、これからも細々と続けていきたいですね」と前向きに捉えている。
今、女優とは別にやりたいこともあるそうで「まだ恥ずかしいので内緒なのですが、表現することとはまた違う分野です」とはにかみながらヒントを教えてくれた。「それについては勉強中なので、また10年後くらいに取材していただけたらうれしいです…というより10年後に取材していただけるような人間になりたいと思っています」。そんな自由で向上心のある姿勢が、より彼女を輝かせる。唯一無二の魅力と未知なる可能性を秘めながら、二階堂ふみはこれからも大きく羽ばたいてく。
■怪物・綾野剛の“想像を超える”演技力に感嘆
23日よりスタートした『フランケンシュタインの恋』では、ピュアで心優しい怪物(綾野)が恋をする人間の女の子・津軽継実を演じる。映画『シザーハンズ』を彷ふつとさせるファンタジックな設定ながらも、人間の持つ悲しさやおかしさを、人間ではない怪物の体験を通してどこかリアルに描く意欲作だ。
「脚本をいただいた時の印象は、愛らしいお話だなと感じました。怪物が恋のお相手というところより、その世界観だったり、お相手が人間でないからこその『人間ってこういう生き物だよね』というテーマを、どう描いていくのか楽しみで。こういう作品をゴールデン帯でお届けできるのは面白いなと思いました」。
自身が演じる津軽は、きのこなどの菌類を大学で研究する“理系女子”。しかし、子どもの頃から身体が弱く、死が隣にある青春を送ってきたという複雑な役柄だ。「自分の命を諦めているわけでないけれど、残された時間で、いろいろなことを感じて生きたいという素直でまっすぐな女の子。私は山で出会った得体の知れないものに付いていったりしませんが(笑)、好奇心旺盛なところは自分にも似ているかもしれません」と共感する部分もあるという。
撮影現場ではその場でせりふが変わったり、“理系女子”ゆえ難しい言葉も出てきたりと苦労もあるが、綾野をはじめとして柳楽優弥、川栄李奈、光石研、柄本明など個性的な出演者から受ける刺激は少なくない。
とくに初共演となる綾野に対しては「すごく男らしい方ですね。作品に対してまっすぐですし、現場の空気を作って下さいます」と全幅の信頼を置く。スタッフとのコミュニケーションなど座長として現場を引っ張る姿勢はもちろん「脚本を読んでいて自分が想像したものとは全然違う、予想外のお芝居を不意打ちで、提示してくれるから面白いんです」。
また、「柄本さんや光石さんなど大先輩方とご一緒できるのはやっぱり楽しい。長年やってらっしゃるオーラもあって、ご一緒していても自分が現場にいるのを忘れちゃうくらい、面白いことを目の当たりにできたりしますね」と充実の表情をみせながら、芸達者たちから様々なものを吸収しているようだ。
■女優業は「細々続けたい」さらなる可能性を模索
2011年には16歳で映画『ヒミズ』で第68回ヴェネツィア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)、2014年度には映画『私の男』で第38回日本アカデミー賞優秀主演女優賞するなど数々の受賞歴を持つ“若手実力派女優”としての地位を確固たるものにしてきた。しかし今後の女優としての目標について聞くと「他のことにも興味があるんです。どうなっていくんですかね…自分でもあんまり読めないです」と意外な答えが返ってきた。
「もともと自分が表に立つということにこだわりがないんです。それは今でも変わらないです」とあっけらかん。「この仕事だけがやりたいことではないし、他にもたくさんやりたいことがあります。お芝居だけでなくクリエイティブなこと自体が好きですし、それ以外でもいろんなことに対しての興味があるので、そういうことを勉強しながらも目の前にあることをしっかりとやっていきたい」。
それでもドラマ内では津軽として、これまでの作品とはまた違った一面を引き出している。山中で出会った怪物も全く恐れることなく「私は知りたいことを知らないで死ぬのが嫌なんです」「あなたのことを教えてください」と正面から向かっていく強さや、人間の世界を初めて知る怪物を導き、包み込むような優しい笑み…怪物が恋をするのに説得力のある人物を見事に演じている。
では“女優業”に感じる魅力とは…?「映画だったりみんなでひとつのものを作る現場が好きという気持ちで、続けさせてもらっています。その現場の楽しさはずっと変わらないですね。お芝居というものは難しいけれど、面白いものだと思いますし、いろいろな役や作品を通じていろいろな方と出会える職業なので、これからも細々と続けていきたいですね」と前向きに捉えている。
今、女優とは別にやりたいこともあるそうで「まだ恥ずかしいので内緒なのですが、表現することとはまた違う分野です」とはにかみながらヒントを教えてくれた。「それについては勉強中なので、また10年後くらいに取材していただけたらうれしいです…というより10年後に取材していただけるような人間になりたいと思っています」。そんな自由で向上心のある姿勢が、より彼女を輝かせる。唯一無二の魅力と未知なる可能性を秘めながら、二階堂ふみはこれからも大きく羽ばたいてく。
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2017/04/30