2月にメンバーの松野莉奈さんが18歳で急逝したアイドルグループ・私立恵比寿中学（エビ中）が22日、東京・オリンパスホール八王子で全国ツアー『私立恵比寿中学 IDOL march HALLTOUR 2017〜今、君とここにいる〜』初日公演を開催。7人になって初のツアーで、天国の松野さんに届けるような全23曲の全力パフォーマンスで、1900人の観客を大いに盛り上げた。

【写真】その他の写真を見る

　大きな悲しみを乗り越え、7人での本格的始動となったこの日のライブ。注目が集まる中、1曲目は5月31日に発売の4thアルバム『エビクラシー』収録の新曲「制服“報連相”ファンク」でスタート。さらに、新アルバム収録の全10曲を一挙に披露するなど、新しいエビ中のスタートを強烈に印象づけた。

　本編を終えると、安本彩花がMCで「今回こうしてツアーの初日を一緒に迎えられなかったメンバーがいます。でも、私は形が全てではないと思っていて、多分今も空の上で見守っていてくれてたと思うし、（松野）莉奈が。もしかしたらさっきも一緒に歌って踊ってたかもしれない。フォーメーションを間違えてあたふたしてたかもしれない（笑）」と思いを告白。

　続けて「この7人じゃ物足りないと思う人もいると思うし、エビ中の曲もつらくて聴けないよと思う方もたくさんいるかもしれないけど、ツアーファイナルではみんなで『エビクラシー』のことについて、“この曲楽しいね”って、ファミリーのみんなも話せるように好きになってもらえたらうれしいです」とファンに呼びかけた。涙を流さずに話しきると「泣かないで言えましたー！　莉奈、言えたよー!!」と天国の松野さんに語りかけた。

　ツアーは7月16日の東京国際フォーラム公演まで、18ヶ所19公演が行われる。