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チケット転売&ダフ屋対策、法整備に本腰 サカナクション・山口が切実訴え

 深刻化する「チケット高額転売とネットダフ屋行為」の抑止に向けた現状報告会が21日、都内で行われ、『ライブ・エンタテインメント議員連盟』に参加する石破茂氏をはじめ、音楽業界関係者、舞台・コンサート関係者、アーティスト代表として5人組バンド・サカナクション山口一郎が出席した。

サカナクション・山口一郎 (C)ORICON NewS inc.

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 確認できる範囲だけで、サカナクションの関連商品やチケットの転売出品は500件以上、累計取引数は約1万6000件を超える。山口は「僕たちを支えてくれているファンの方が一番被害に受けている。チケットは、演出や場所の価格など細かいことを考えて決定している。それを何も関係のない方がその何倍、何十倍の価格で転売して利益を得ていて、ミュージシャンとして許せない」と強い憤りを口にした。

 続けて「健全な音楽ファンが健全に文化を楽しめる環境に戻ることを切に願っています」と切実に呼びかけた山口。今回、議連が本格的に始動し「素晴らしい第一歩になった」と手応えをにじませた。

 現状、対策として「チケット大量購入の申込みを無効化」「会場での本人確認」などを行っている。今後は、体調不良や急用などを理由に不参加となるファンを救済するため、6月1日より『公式チケットトレードリセール』のサービスを開始する。

 取り扱い範囲は、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本2.5次元ミュージカル協会、コンサートプロモーターズ協会に加盟する法人が取扱うイベントチケットが中心。事務局が仲介に入り、購入者とチケット未入手のファンをマッチングさせ、高額転売のトラブルを回避する。

 そのほか、吉田拓郎、高橋真梨子、デーモン閣下、UVERworldのTAKUYA∞らが書面を通じて「チケット高額転売はNO!」「速やかな法整備をして解決してほしい」と訴えかけた。石破氏も「新しい法律を作っていかなければならない。どのように禁止して実効性を高めるか、これからきちんと詰めていかないと。なるべく早いうち実現させたい」と意向を示した。

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  • サカナクション・山口一郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 「チケット高額転売とネットダフ屋行為」の抑止に向けた現状報告会の模様 (C)ORICON NewS inc.
  • 「チケット高額転売とネットダフ屋行為」の抑止に向けた現状報告会の模様 (C)ORICON NewS inc.

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