ORICON NEWS

山本彩、“二足のわらじ”の夢語る「NMB48の曲を作りたい」

 NMB48山本彩(23)が1stフォトエッセイ『すべての理由』(幻冬舎刊)を上梓した。ギターとの出合い、10代半ばで味わった大きな挫折、NMB48結成以降の出来事を振り返りながら、家族、友達、メンバー…周囲の人に支えられながらも着実に成長を遂げてきた山本の内なる想いがありのままにつづられている。ORICON NEWSでは同著でも触れられている内容をもとにインタビューを敢行。昨年、ソロ活動を本格化させたことで起きた心境の変化や新たな目標について聞いた。

ファーストエッセイ『すべての理由』(幻冬舎)を発売したNMB48の山本彩

ファーストエッセイ『すべての理由』(幻冬舎)を発売したNMB48の山本彩

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 昨年10月、ついにアルバム『Rainbow』でソロデビュー。13曲中6曲は自身が作詞・作曲したもので、夢だったシンガー・ソングライターとしての一歩を踏み出した。「今はアイドルとソロアーティストとしての活動のどっちもできることが、人生においてプラスになることだと思っています」と力を込めながらも「ただ、どっちも大事だからこそ、どっちも中途半端にしてしまってることもあるんじゃないかとも思います」と揺れる気持ちも明かす。

 “克己心”を好きな言葉として掲げ、ストイックに自分と戦ってきた山本だが「まだ一人に慣れてない。普段グループなので、一人でライブをすると一気に自信がなくなる。でも、それはソロでやっていく上では致命傷すぎますよね。自信をつけたいんです」と自身の弱点も客観視できている。

 「ソロとグループでのライブでは、緊張感が全然違いますね。MCってこんなに大変だっけって思いました。今まではメンバーがいる分、ある程度土台があれば、あとはメンバー同士の掛け合いで生まれるものがあると身を任せていた。ソロライブは自分がコントロールするので、自分が引っ張っていかないとお客さんもついていけない、という責任感も強まりました」。

 歌詞を書くうえで自身の短所を「自分の感情に鈍感なところ」と分析し、今年からそれを克服するために“感情メイン”の日記を書き始めた。「毎日ちょっとした歌詞を書くような感覚です。直接、歌詞の単語として使えたりするので曲作りにも役立つと思います。人に限らず物だったりすべてが一期一会なのだと実感します」。他にも人気女性アーティストの曲を自分なりに分析してみたりと、真摯に楽曲制作と向き合っている。

 恋愛ソングを書くうえで恋愛禁止は不利なのでは? そんな意地悪な質問にも山本はこう応える。「そういうふうに言うじゃないですか、『恋愛を書くなら恋愛を経験するべきだ』みたいな。でも、最近はもはや逆じゃない?みたいな気もして。恋愛経験がないほうが、自分の中で妄想・想像で自由に物語を作れる。必ずしも恋愛しないと恋愛ソングが書けないわけじゃない」とポジティブに捉える。山本にとって“恋愛禁止”はある意味“武器”なのだ。

 アイドルとソロアーティストの二足のわらじを履くなかで生まれた新たな目標は「NMB48の(シングル)表題曲を自分で作りたい」というもの。「私のことを知らない人でも聴いてもらえるような、『私が歌うから聴いてもらえる』じゃないほうがいい。なんなら自分のことなんてどうでもよくって、自分の音楽を“音楽”として受け入れてもらいたい。今はグループにいるのでNMB48に貢献できるかなと、まずはNMBへの提供をしてみたいと考えていますが、そこに留まらずやってみたいですね」。

 このインタビューの数日後、山本は『第9回AKB48選抜総選挙』への立候補を辞退した。今月3日のイベントでは「総選挙という場所での“テッペン”は考えなくなりました。それだけじゃないなと。違う舞台でもっと自分を高められるようになりたい」と説明していた。決してネガティブな決断ではなく、きっと山本が描いている未来図にとってはポジティブな意味を持つ選択なのだろう。アイドルとソロアーティストを両立させる山本彩だからこそかなえられる大きな夢を実現してほしい。

関連写真

  • ファーストエッセイ『すべての理由』(幻冬舎)を発売したNMB48の山本彩
  • ファーストエッセイ『すべての理由』(幻冬舎)を発売したNMB48の山本彩にインタビューを実施 (C)ORICON NewS inc.
  • 山本彩のファーストエッセイ『すべての理由』(幻冬舎)
  • 山本彩のファーストエッセイ『すべての理由』(幻冬舎)表紙カット
  • 山本彩のファーストエッセイ『すべての理由』(幻冬舎)

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索