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SF映画の名作は20年ごとに誕生する? 出会い、接触の次は…“対話”

 今から40年前、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督は『未知との遭遇』(1977年)を発表し、人類と宇宙人との初めての“出会い”を世に知らしめた。その20年後、ジョディ・フォスター主演『コンタクト』(97年)では、主人公が宇宙からの電波信号を発見し、地球外生命体と“接触”する様子が描かれた。そしてまた20年後、新たなSF映画の名作と期待されるのが、カナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ氏の最新作『メッセージ』(5月19日公開)だ。

5月19日公開の映画『メッセージ』

5月19日公開の映画『メッセージ』

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 ヴィルヌーヴ監督は、SF映画の金字塔『ブレードランナー』(82年)の続編『ブレードランナー 2049』(今年10月公開予定)の監督に抜てきされ、独特の映像美と世界観で注目を集めている。その前に公開される『メッセージ』は、優れたSF作品に贈られる文学賞“ネビュラ賞”をはじめ、名だたる文学賞を数多く受賞している米作家テッド・チャン氏の短編小説『あなたの人生の物語」を基にした感動作。娘を亡くした言語学者ルイーズ(エイミー・アダムス)が主人公となり、突如出現した巨大な球体形飛行体との“対話”が描かれる。

 SF映画は数あれど、人類と彼らとの“対話”にフォーカスした作品はこれまでなかっただろう。“彼ら”はどこから何のためにやってきたのか。それを知るため、ルイーズは彼らとの交流を重ねながら、発せられるメッセージの解読に挑んでいく。

 クリストファー・ノーラン監督の代表作『メメント』(2000年)や、ジョニー・デップ主演作『トランセンデンス』(14年)を手がけたプロデューサーのアーロン・ライダー氏は、「スピルバーグの『未知との遭遇』などの作品を振り返っていくと、僕らがやっていることの出発点がわかるんじゃないかな」と、同作の根底にそれら名作の影響があることとコメント。それでいて、「これは彼らの“アライバル(到着)”を描いた映画だ。人間が宇宙に出ていきエイリアンと遭遇するのではなく、彼らが地球にやって来るんだ」と、これまでの作品とは一線を画しているとも説明している。

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