日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に対して顕彰助成する『第25回橋田賞』の受賞作品および受賞者が1日、発表された。最高賞の橋田賞大賞は該当なし。橋田賞は個人で受賞した船越英一郎、新垣結衣を含め9件、橋田賞新人賞は『とと姉ちゃん』(NHK)での演技を評価された高畑充希に決定した。橋田賞各賞と受賞理由は次のとおり。
【橋田賞】土曜ドラマ『夏目漱石の妻』(NHK)
夏目漱石の妻・鏡子が夫婦について語った「漱石の思い出」を原案に、漱石の資料と作品を参考にして、波瀾万丈の夫婦のリアルな姿を生き生きとユーモアを交えて描いた。丁寧かつ真摯(しんし)な番組作りの姿勢も高い評価を得た。尾野真千子、長谷川博己らが出演。
【橋田賞】『ふつうが一番〜作家・藤沢周平 父の一言〜』(TBS)
藤沢周平と娘、そして再婚した妻の家族愛と小説家への夢を追い続ける姿を娘の目線でとらえた温かくヒューマンな物語を、奇をてらうことなくドラマの基本に忠実に制作した。東山紀之、松たか子らが出演。
【橋田賞】『人生フルーツ』(東海テレビ)
戦後日本の“ニュータウン”を作り続けてきた90歳の建築家と87歳の妻の自然とともに穏やかに生きる姿を静かにありのままに見つめたドキュメンタリー。夫妻とスタッフの間に生まれた温もりがしみじみと伝わる秀作。
【橋田賞】NHKこども幼児番組(NHK)
『おかあさんといっしょ』『ピタゴラスイッチ』ほか、長年にわたり、子どもたちの興味と好奇心に応え、さまざまな感じ方・考え方があることの豊かさ、楽しさを味わってもらう番組を制作。
【橋田賞】船越英一郎(俳優)
2時間ドラマのシリーズものや単発ドラマで、こつこつと真面目に役柄に取り組み、確固たる地位を築いている。
【橋田賞】新垣結衣(俳優)
『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)での演技に対して。現代女性が抱える悩みを、時にはコミカルに、時には切なく、確かな演技力で表現し、視聴者の共感を呼んだ。
【橋田賞新人賞】高畑充希(俳優)
『とと姉ちゃん』(NHK)での演技に対して。「当たり前の暮らしがいかに大切か」という教えを胸に、激動の昭和を駆け抜けていくヒロインを、卓越した演技力で演じ切り、現代の多くの女性たちの共感を得た。
【橋田賞特別賞】中村吉右衛門(俳優)
28年の長きにわたり、150本に及ぶ『鬼平犯科帳』(フジテレビ)において、硬軟併せ持つ人情味あふれる鬼平を魅力的に演じてこられた功績に対して。
【橋田賞特別賞】吉永春子(故人・ドキュメンタリスト)
『魔の731部隊』(TBS)をはじめ、非常に幅広いテーマに取り組み社会派のドキュメンタリーを制作し、常に「テレビ報道」のあり方を問い続けてこられた功績に対して。2016年11月4日没。
受賞者には本賞(置き時計)と副賞(賞金100万円)が贈られる。授賞式は都内で5月10日に行われる。
【橋田賞】土曜ドラマ『夏目漱石の妻』(NHK)
夏目漱石の妻・鏡子が夫婦について語った「漱石の思い出」を原案に、漱石の資料と作品を参考にして、波瀾万丈の夫婦のリアルな姿を生き生きとユーモアを交えて描いた。丁寧かつ真摯(しんし)な番組作りの姿勢も高い評価を得た。尾野真千子、長谷川博己らが出演。
【橋田賞】『ふつうが一番〜作家・藤沢周平 父の一言〜』(TBS)
藤沢周平と娘、そして再婚した妻の家族愛と小説家への夢を追い続ける姿を娘の目線でとらえた温かくヒューマンな物語を、奇をてらうことなくドラマの基本に忠実に制作した。東山紀之、松たか子らが出演。
【橋田賞】『人生フルーツ』(東海テレビ)
戦後日本の“ニュータウン”を作り続けてきた90歳の建築家と87歳の妻の自然とともに穏やかに生きる姿を静かにありのままに見つめたドキュメンタリー。夫妻とスタッフの間に生まれた温もりがしみじみと伝わる秀作。
【橋田賞】NHKこども幼児番組(NHK)
『おかあさんといっしょ』『ピタゴラスイッチ』ほか、長年にわたり、子どもたちの興味と好奇心に応え、さまざまな感じ方・考え方があることの豊かさ、楽しさを味わってもらう番組を制作。
【橋田賞】船越英一郎(俳優)
2時間ドラマのシリーズものや単発ドラマで、こつこつと真面目に役柄に取り組み、確固たる地位を築いている。
【橋田賞】新垣結衣(俳優)
『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)での演技に対して。現代女性が抱える悩みを、時にはコミカルに、時には切なく、確かな演技力で表現し、視聴者の共感を呼んだ。
【橋田賞新人賞】高畑充希(俳優)
『とと姉ちゃん』(NHK)での演技に対して。「当たり前の暮らしがいかに大切か」という教えを胸に、激動の昭和を駆け抜けていくヒロインを、卓越した演技力で演じ切り、現代の多くの女性たちの共感を得た。
【橋田賞特別賞】中村吉右衛門(俳優)
28年の長きにわたり、150本に及ぶ『鬼平犯科帳』(フジテレビ)において、硬軟併せ持つ人情味あふれる鬼平を魅力的に演じてこられた功績に対して。
【橋田賞特別賞】吉永春子(故人・ドキュメンタリスト)
『魔の731部隊』(TBS)をはじめ、非常に幅広いテーマに取り組み社会派のドキュメンタリーを制作し、常に「テレビ報道」のあり方を問い続けてこられた功績に対して。2016年11月4日没。
受賞者には本賞(置き時計)と副賞(賞金100万円)が贈られる。授賞式は都内で5月10日に行われる。
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2017/04/01