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KAT-TUN・亀梨和也、「壁にぶつかったとしても」恋愛と仕事の現実を語る

 KAT-TUN亀梨和也が、映画『PとJK』(3月25日公開)で主演。女子高生と結婚する警察官という特殊な役柄だけに、悩むことも多かったという。本作を通じて、「純度の高い感情で動ける人でありたい」とあらためて感じた亀梨。何事にも真摯に挑む彼だからこそ感じる、恋愛と仕事における“責任”、そして“感情”の兼ね合いとは?

◆オーラを消して挑んだのは、これまでの役柄にない“ごく普通”の男性像

 亀梨和也にとって、本作『PとJK』は意外にも初の恋愛映画の主演。少女漫画原作のラブストーリー、しかも演じるのは女子高生と結婚する警察官というだけあって、30代に入った亀梨は、「自分に務まるのか」との葛藤があったという。だが、その懸念は早い段階で払拭されたようだ。
「ト書きに“壁ドン”とか書いてあったらどうしよう、と(笑)。でも現場に入って撮影が進むうちに、そういう感じではないと気づいて。フィクションではあるけれど、ただの夢物語的な世界観で表現するのは違うと、体感でわかっていきましたね」

 そんな亀梨が演じるのは、主人公の警察官・功太。ここ最近、ドラマ『セカンド・ラブ』(テレビ朝日系)のダンサー役や『怪盗 山猫』(日本テレビ系)の天才怪盗役など、個性的なキャラクターを演じることの多かった彼だが、本作で見せているのは“ごく普通”の男性像だ。
 「警察官という役をやるにあたって、まずリアリティーにこだわりました。僕、普段はついキメたがっちゃうから、そのクセが出ないようにしたんです。廣木(隆一)監督にも、“クセが出たらすぐに言ってください”とお願いして」
 現在は充電期間中だが、普段はKAT-TUNの一員としてステージに立つ亀梨。一際“華”のあるアイドルなだけに、オーラを消した姿は逆に新鮮ですらある。

◆ロケ先のホテルで悩んだ“表”と“裏”のギャップ

 物語は、土屋太鳳演じる女子高生・カコと、警察官の功太(亀梨和也)が出会うことから始まる。その立場から、軽々しく付き合うことなどできない。だからこそ、2人は早々に結婚し、新婚生活を送ることになる。
 「自分の中では常に、リアルな警察官というところをベースにしていたので、その“表の功太”と、カコちゃんと家にいるときの“裏の功太”のギャップをどう演じるか、バランスが難しかったです。グイグイくる女子高生に対して、10歳も年上の警察官がどうリアクションするか。寄せ過ぎたら気持ち悪いし、だからといって嫌な顔をするのも違うじゃないですか」

 2人の間に横たわる年の差。映画を観る人のときめきを奪わず、なおかつ年上の警察官としての案配をどうするか。「ロケ先の函館のホテルでずっと悩んでいました」という亀梨は、キャラクターの心情も伝わる、絶妙なリアクションを生み出した。
 「僕は、とにもかくにもこの映画はカコちゃんの純粋な部分がすべてだと感じていて。それを演じる土屋さんの役に対する想いが、作品を引っ張ってくれたと思っているんですね。功太はどちらかというと“陰”なタイプだけど、彼女と出会ってから止まっていた自分の中の時計が動き出す。その変化も、土屋さんがあれだけ生き生きと演じてくれたからこそ、表現できたんじゃないかな」
 土屋自身も現在22歳。役柄だけでなく、現実でも“年の差”がある2人だが、そう土屋に感謝の想いを語る亀梨は、後輩を見守る先輩としての包容力に満ちていた。

◆明かした恋愛観と仕事観、「壁にぶつかっても忘れずにいたい」

 「タイトルはキラキラしているけど、この作品は、肩書きとか年齢を越えた、人間対人間のヒューマンドラマだと思っている」、そう語った亀梨。「2人はたまたま女子高生と警察官という立場で、なおかつ10歳も年の差があったけど、それはすべて後からついてくるもの」と考える彼に、自分自身の恋愛観についても聞いてみた。
 「僕自身も恋愛においては、年の差や立場はあまり気にならないタイプなので、共感できる。もちろん、そこから発生する問題はいろいろあるけれど、こと誰かに恋をしたり、ときに夢中になったときには、肩書きや状況はどれほど大事なのかなって、つねづね疑問は持っているんです。年を重ねれば責任も出てくるので、簡単ではないけれど。自分の心の中心の部分には、いつもそういう考えがある気がしますね」。

 その考えは、恋愛だけでなく、仕事をする上でも同じだ。
 「自分の中の一番、純度の高い感情で動ける人でいたいと思っています。でも、だからこそいろんな葛藤が出てくる。功太も、警察官としての自分と、何も背負っていない自分との間で模索したから、カコちゃんとの関係に悩んだわけじゃないですか。それは、どんな人にも置き換えられることだと思うんです。例えば主婦の人なら、1人の女性でありながらも、“お母さん”という仕事をやらなくてはいけない。僕も、“KAT-TUNの亀梨和也”という立場はあるけれど、果たしてそれだけなのかなって考えることはあって……」

 亀梨和也は、その華やかな外見とは裏腹に、つねに“真面目”で“全力”ある。それは、KAT-TUNとしてステージに立つときも、芝居をするときも、野球場のマウンドに立つときも同じだ。すべてが順風満帆とはいかなかったこれまでの活動の中で、彼は年齢を重ね、キャリアを積んできた。そして1人で活動する今だからこそ、「純度の高い感情で動く」ことの大変さも知っている。

 今作について、亀梨は「悩みながらも目の前の出来事に純粋に向き合ってぶつかって、何かを得るっていうシンプルな描き方になっている」と語る。
 「僕自身も、現実は簡単にいかないのは重々承知だけど、そういうシンプルな部分を失いたくないなと思う。壁にぶつかったとしても、ずっと忘れずにいたいです」
 その真摯な言葉は、今とても強く心に迫る。
(取材:若松正子)



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