人気アイドルグループ・HKT48と欅坂46が7日、両国国技館で行われたイベント『つぶやきFES　博欅場所〜GUM ROCK FES2〜』で尻相撲や大縄跳びなどガチンコ対決6番勝負や楽曲交換ライブなどを行い、場内は双方のファンの歓声と熱気に包まれた。

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　昨年からスタートした同イベントは、歌あり、対決ありの新しい形のフェス。昨年、乃木坂46に勝利したHKT48が今年は欅坂46を迎え撃ち、イベント公式サイトに寄せられた863件の企画の中から選ばれた「バスケ フリースロー」「暗算」「10秒ぴったり」「尻相撲」「あっち向いてホイ」「大縄跳び」の6競技で対戦した。

　まずは両グループの代表者が選手宣誓し、欅坂46のキャプテン菅井友香は「私たちは後輩なんですけど、現時点で全く負ける気がしておりません。精一杯頑張るので応援よろしくお願いします」と丁寧な言葉で宣戦布告。対するHKT48の松岡はなは「『サイレントマジョリティー』うらやましいぞぉー！　HKT48も負けないように頑張りま〜す！」とらしさ全開で盛り上げた。

　3人ずつが出場した「フリースロー」対決は、先攻HKTの2番手で登場した松岡はなが決めてリードしていたが、欅坂は最後にバスケ経験者の平手友梨奈を投入。「プレッシャーに弱いんですけど、メンバーのために頑張ります」と宣言した平手は有言実行で決めて引き分けに持ち込み、メンバーとハイタッチをして大喜び。MCのウーマンラッシュアワーは「これがスターです！」と興奮気味に叫んだ。

　「暗算対決」1回戦の1桁暗算では渕上舞（HKT）、尾関梨香（欅坂）の双方が正解。2回戦の2桁暗算は下野由貴（HKT）と長濱ねる（欅坂）の高3対決となり、正解した長濱が勝利。3回戦の3桁暗算は中1の今村麻莉愛（HKT）と高2の米谷奈々未（欅坂）が双方不正解となり、トータルで欅坂46が勝利した。

　「10秒ぴったり」でストップウォッチを止める対決では、宮脇咲良（HKT）が11秒96、志田愛佳（欅坂）が10秒48で、より近かった欅坂46の勝利となり、志田は飛び跳ねて大喜び。「尻相撲」は織田奈那が田中美久に、菅井が松岡菜摘を撃破して欅坂が2連勝したが、最後の横綱対決でHKTの田島芽瑠が守屋茜に勝利し、一矢報いた。「あっち向いてホイ」は長い対決の末、HKTの矢吹奈子が渡辺梨加を下した。

　最終対決の「大縄跳び」は2回ずつ挑戦できることになっていたが、HKTが1回目で8回、欅坂が1回目で0回、2回目で45回跳んだ。この時点でイベントが約15分押していたため、機転をきかせた指原が2回目の試技を行わないまま切り上げてそのまま勝利を譲り、結果、トータル5ポイント対2ポイントで欅坂46が優勝。ロッテのガム1年分が贈呈された。

　このほか、イベント中盤のエキシビションマッチ「東西楽曲交換対決」では、お互いの持ち歌を交換。クールなダンスナンバーが多く、王道アイドル曲をほとんど持っていない欅坂46はHKT48のデビュー曲「スキ！スキ！スキップ！」をカバーし、満面の笑みでラインダンスのスキップを披露した。

　一方、自身のツアーで欅坂46の「サイレントマジョリティー」「世界には愛しかない」をカバーしているHKT48は、今回新たに3rdシングル「二人セゾン」を披露。センターは宮脇咲良が務め、「てち（平手）のポジションをやらしていただきました。てちではなく“さち”として。さち、頑張りました！」と胸を張った。

　イベントのラストは、クールな欅坂46、ひたすら明るいHKT48と対照的な両者がそれぞれの世界観と持ち味を発揮したライブで締めくくり。平手は「世界には愛しかない」の冒頭のセリフで「対決があるってわかっているはずなのに…」とこの日仕様のアドリブを入れ、指原は「欅のファンの皆さん、（HKTの）曲知らないと思いますけど大丈夫ですか？　みんなで歌いましょう！」と会場全体を巻き込み、東西人気アイドルグループのガチなパフォーマンス対決に国技館は興奮のるつぼと化した。

■ライブ　セットリスト
▽欅坂46
1. 大人は信じてくれない
2. 語るなら未来を…
3. 手を繋いで帰ろうか
4. 二人セゾン
5. 世界には愛しかない
6. サイレントマジョリティー

▽HKT48
1. しぇからしか
2. HKT48
3. 君のことが好きやけん
4. ハイテンション
5. 桜、みんなで食べた
6. 12秒
7. メロンジュース
8. 最高かよ