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坂本龍一のドキュメンタリー映画11月公開「全てさらけ出した」

 音楽家・坂本龍一(65)を追ったドキュメンタリー映画『RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT(仮題)』が、11月に公開することがわかった。

 2012年から5年にわたって坂本に密着した映像を中心に、音楽的探求を正面から描かれる。幼少からの膨大なアーカイブ素材も映画を彩り、2014年に公表した中咽頭がんを経て、過去の旅路を振り返りながら、新たな楽曲が誕生するまでを追う。

 監督を務めるのは、『ロスト・イン・トランスレーション』の共同プロデューサーや、エリック・クラプトンとコラボした『エリック・クラプトン:セッションズ・フォア・ロバートJ』を監督・プロデュースしたスティーブン・ノムラ・シブル氏。映画では、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)時代をはじめ、2001年9月11日にニューヨークで経験した同時多発テロを体験したことによる音楽の原点探し、2011年3月11日の東日本大震災に始まる一連の活動などを振り返る。

 2014年7月には中咽頭ガン罹患を公表し、1年近くに及ぶ闘病生活を経て、山田洋次監督作『母と暮せば』、第88回アカデミー賞で3部門の受賞に輝いたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を同時期に手がけ復帰。今年3月には、8年ぶりとなるオリジナル・アルバム(タイトル未定)がリリースされ、カメラは楽曲制作の現場に密着し、そのアルバム制作の様子の一部始終を捉えている。

 坂本は「プライベートスタジオも、自宅のピアノ室も、全てさらけ出した。こんな映画に坂本の私生活を覗くという以上の意味はあるんだろうか? 果たして映画として“見れる”作品となっているんだろうか? いま、僕は完成が待ち遠しい」と話している。以下、コメント全文。

■坂本龍一
2012年に(音楽イベント)『NO NUKES 2012』を撮影できないか? とスティーブン・ノムラ・シブルという映画制作者から連絡が入った。それ以来、官邸前のデモや、東北ユースオーケストラとのコンサート、そしてガンがわかって映画制作のスケジュールに大きな変更が余儀なくされても、僕の側にはいつもカメラがあった。スティーブンは僕に何を見たんだろう? プライベートスタジオも、自宅のピアノ室も、全てさらけ出した。こんな映画に坂本の私生活を覗くという以上の意味はあるんだろうか? 果たして映画として「見れる」作品となっているんだろうか? いま、僕は完成が待ち遠しい。

■スティーブン・ノムラ・シブル監督
震災後、坂本龍一さんの音楽表現がどのように変わるのか、新たにどのような曲を書かれるのか、もしそこまで密着可能であれば、何かカタルシスが生じるのではないかとの思いが、この映画を作り始めるきっかけでした。ご病気の事もあり、本格的な作曲プロセスの記録を始めたのは撮影開始から4年後の事、長い撮影期間となりましたが、映画を通じて、映像と共に音楽や音の魅力を表現できればと、今も願っております。ぜひ皆さまに劇場で音楽的カタルシスを体験していただきたく思います。



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