• ホーム
  • 芸能
  • つい見ちゃう レシピ動画が人気 ブームの行方は?

つい見ちゃう レシピ動画が人気 ブームの行方は?

 電車での移動時や寝る前などのスキマ時間に、スマートフォンで視聴されることを前提に、1分程度でサクッと見れて、料理の作り方が伝わるレシピ動画がSNS上で人気だ。料理特化型動画メディアから個人ブログの発展形まで、フェイスブックやインスタグラムでレシピ動画を見ない日はない、そんな人も増えているのでは? 「本当の波はこれからだと思います」と語る人もいる。「レシピ動画」ブームはどこから来てどこへ向かうのか取材した。

【写真】その他の写真を見る


 「本当の波はこれからだと思います」と指摘するのは、ニュースアプリ「SmartNews」で動画コンテンツを担当する鷹木創さん。同アプリでは、2016年12月よりレシピ動画などの動画をニュース記事一覧からタイトルをワンクリックするだけで全画面再生されるようにしたところ、全体的に再生回数が急伸したという。特にレシピ動画は「テンポのいい動画が多く、観ているだけで単純に楽しい。お腹がすいてきますね(笑)。実用的であるだけでなく、イマジネーションを刺激するクオリティーの高い動画が増えているように思います」と人気だ。

 ネット上の動画を厳選して紹介しているYahoo!映像トピックス編集部に聞いても「以前は、レシピ動画といえば、作り方を知りたいユーザーが検索して見るもの。あるいは『炊飯器でこんなものも作れました』といった意外性で話題になったり、人気YouTuberが作っている様子を楽しむものだったり。それが、フェイスブックやツイッターのタイムラインで動画が流れてくるようになって、単純に見て楽しいものが増えましたよね。料理をする際にも役に立つ。結果、より多くの人の目に触れ、シェアされ、レシピ動画がジャンルとして存在感を増してきているように思います」。

 ソーシャルメディアの普及が進み、生活に密着した情報交換が行われる中で、「食」への関心は老若男女を問わず広くて深い。食べ物、特に独創的なレシピに関する動画は、日本に限らず、世界中で人気のようだ。

 米国のWEBメディア「BuzzFeed(バズフィード)」が2015年8月よりはじめたレシピ動画メディア「Tasty(テイスティ)」はその最大手。16年1月に日本版の「BuzzFeed Japan」を創刊し、16年8月から「Tasty」の日本版「Tasty Japan」が正式に配信されはじめた。

 BuzzFeedは自社のホームページもあるが、SNSなどのプラットフォームにコンテンツを配信する「分散型メディア」の形態をとっており、「オーディエンスがいるところにコンテンツを届け、そして人々がそれを見て、コミュニケーションがうまれ、さらに広がる」という流れを生み出してきたメディア。その中で「Tasty」の成功は、「“食”は誰とでも語ることのできるジャンルの一つで、日々の生活にも役立つポジティブなテーマ。レシピ動画の人気が高まった大きな理由はそこにあると思います。Tasty Japanは、『見て幸せ、作って楽しい』がテーマ。見ているだけでもおいしいと感じるエンターテイメント性、自分でもやってみたくなる簡単でユニークなレシピ、そして料理の変化の瞬間を楽しみながら自分が料理をしているのがイメージできることをベースにしています。また、何度も見ても楽しめる、クオリティーの高い動画をつくることを追求しています」(PRマネージャー・三品容子さん)。

 米国で「Tasty」がスタートしたのと同時期に、日本で誕生したのが『DELISH KITCHEN』。「だれでもおいしく簡単に作れるレシピを毎日動画で紹介」をコンセプトに、2015年9月に運営を開始したSNSに特化したレシピ動画メディアだ。

 「料理初心者の方にとっては難しい『さっくり混ぜる』『八分立て』などの調理工程も、動画ではわかりやすく伝えることができます。料理に苦手意識を持っている方や毎日の献立に悩む方の悩みを動画を通して解決し、料理をする楽しみや幸せを届けたいとの思いから、レシピ動画メディアをスタートしました」(DELISH KITCHEN編集長・菅原千遥さん)。

 社内に設置されたキッチンで撮影し、自社制作の動画を配信。おすすめのレシピが毎日配信されるシステムも好評で、コメント欄は次に作ってほしいもののリクエストや、実際に料理を作ったというユーザーからの報告で賑わっている。「検索する手間をかけずに『作ってみたいレシピ』に出会えるように、実際にスーパーに足を運んで旬の食材や価格のトレンドを見てレシピを考案し、その時々に合ったオススメのレシピを毎日配信しています。料理を好きになっていただきたいので、レシピの内容は、初めての方でも失敗せず、簡単でおいしいものであることを大切にしています。今後も『DELISH KITCHEN』を通じて生活をより豊かにしていただきたいですね」。

 ファッションやヘアメイク、フード、トラベルなどの情報を動画で紹介する「C CHANNEL」でも、2015年にスタートして以来、レシピ動画は「とことんユーザードリブン(利用者主導)なコンテンツで、食は国境を越える」とブランドマネージャーの奥野紘正さん。「ユーザーへの親和性が高く、グロース(成長)の一角を担っております」。

 さまざまな提供元のレシピ動画を扱っている中には自社制作動画もあり、「ユーザーがどんな動画を欲しているのか、専門家の意見も参考にして制作しています」。こちらも、料理中は俯瞰で定点撮影し、はじまりと終わりにシズル感たっぷりの映像で“魅せる”工夫。公式サイトのほか、フェイスブックやインスタグラムなどでも配信しており、「どのプラットフォームでもレシピ動画が1番人気です。主にF1層(20歳から34歳までの女性)から支持を得ており、移動時間や夜の時間によく見られています」。

 まだまだ、盛り上がりそうなレシピ動画。ただ、BuzzFeedの担当者は「インターネットの世界における技術の発展は目覚しいものがあります。5年後ですら、どのようなコンテンツが主流になっているのか予測は難しいでしょうね」と話していたのが印象的だった。

★ORICON NEWSでも「レシピ動画」を作ってみました。
YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」



関連写真

  • 1分程度でサクッと見れて、料理の作り方が伝わるレシピ動画がSNS上で人気
  • フェイスブックで見る「Tasty Japan」レシピ動画
  • 「Tasty Japan」より
  • 「DELISH KITCHEN」より、焼小籠包
  • 「DELISH KITCHEN」より、フライパンチーズケーキ
タグ

オリコントピックス