PlayStation4で、2月2日より配信されているゲーム『LET IT DIE』は、国内の100以上のアーティストがサントラを手がけている。発売を控えた1月22日に開催されたライブイベント「LET IT FES」には、MY FIRST STORYなど6組が出演し、大きな盛り上がりを見せた。
◆世界観を広げる音楽の効果海外へのアプローチにも期待
国内の100組以上のアーティストがサントラに参加したというゲーム『LET IT DIE』が2月2日より、PlayStation4で配信されている。そのコラボライブイベント「LET IT FES」が1月22日、Zepp Tokyo にて開催され、MY FIRST STORYなど6組のバンドが出演した。
同ゲームは、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが発売するサバイバルアクションゲーム。ゲームと音楽の垣根を超えたコラボ企画「100+BAND UNITE」を実施しており、各アーティストにゲームタイトルだけを伝えて楽曲提供を依頼し、ゲーム内のシーンで使用している。タイトルはすべて“レットイットダイ”だ。
「各バンドが解釈する“レットイットダイ”は、さまざまなサウンドで描かれました。その音楽を聴いてゲームを遊んでいただくことで、ゲームだけでは描けなかった世界観や情感を広げられたと思います。ユーザーに多様な感覚を持ってゲームを楽しんでいただきたいと思ったことも、コラボの狙いです」(グラスホッパー・マニファクチュア/サウンド・ディレクター 山岡晃氏/以下同)
イベントでは、アーティストがゲームのイメージをもとに制作した楽曲をサントラとして使用していることから、ステージ上の巨大スクリーンにゲームのトレーラー映像が流れるなどの演出が施されたほか、ゲームオリジナルのグッズも販売するなど、世界観を見せる演出で大いに盛り上がっていた。
「来場者の多くは音楽ファンでしたが、ライブ前にゲームの最新情報を伝えるプレスカンファレンスにゲームユーザーを招いたところ、会場のほとんどの席を埋める結果で好評でした。ゲームファンと音楽ファンがうまく融合し、ジャンルの垣根を超えた新しいイベントにできたと感じています」
◆ゲーム制作への刺激も生まれる
最近は、『スプラトゥーン』のサントラがヒットを記録しライブも大反響を集めたことや、ゲーム音楽をテーマにしたオーケストラ・ライブが活況なことなど、リアルな場でのゲームと音楽のアプローチに関心が集まっている。ゲームや音楽を通じて、より世界観を楽しみたいと感じているユーザーが増えているようだ。
「アーティストと共にゲームを制作することは、ゲームの価値や表現をさらに向上させると思います。従来のゲーム作曲家による“ゲームに合わせた音楽”という視点だけではなく、まったく異なる思想や発想で音楽を表現されるので、ゲーム制作としての刺激も生まれます。またゲーム内で音楽を聴くユーザーが、音楽やアーティストに興味を持つことで、アーティストへの訴求効果も生まれ、音楽エンタテインメントの新たな価値創造も期待できそうです」
同ゲームは昨年12月3日から北米・欧州で先行配信されており、配信開始から26日間で100万ダウンロードを突破した。山岡氏は音楽の反響についても手ごたえを感じており、「有名であろうが無名であろうが、純粋な音楽として楽しんでもらっている実感があります。音楽の世界発信がゲームでも可能なことを、この先、アーティストや音楽に携わる方々と考えて、一緒に実現できればと思っています」と期待を込める。
2月2日には「アジア版」も配信されたことから、ゲームサントラとしての音楽の新たなアプローチにも、大いに期待したいところだ。
(コンフィデンス 17年2月6日号掲載)
◆世界観を広げる音楽の効果海外へのアプローチにも期待
国内の100組以上のアーティストがサントラに参加したというゲーム『LET IT DIE』が2月2日より、PlayStation4で配信されている。そのコラボライブイベント「LET IT FES」が1月22日、Zepp Tokyo にて開催され、MY FIRST STORYなど6組のバンドが出演した。
同ゲームは、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが発売するサバイバルアクションゲーム。ゲームと音楽の垣根を超えたコラボ企画「100+BAND UNITE」を実施しており、各アーティストにゲームタイトルだけを伝えて楽曲提供を依頼し、ゲーム内のシーンで使用している。タイトルはすべて“レットイットダイ”だ。
「各バンドが解釈する“レットイットダイ”は、さまざまなサウンドで描かれました。その音楽を聴いてゲームを遊んでいただくことで、ゲームだけでは描けなかった世界観や情感を広げられたと思います。ユーザーに多様な感覚を持ってゲームを楽しんでいただきたいと思ったことも、コラボの狙いです」(グラスホッパー・マニファクチュア/サウンド・ディレクター 山岡晃氏/以下同)
イベントでは、アーティストがゲームのイメージをもとに制作した楽曲をサントラとして使用していることから、ステージ上の巨大スクリーンにゲームのトレーラー映像が流れるなどの演出が施されたほか、ゲームオリジナルのグッズも販売するなど、世界観を見せる演出で大いに盛り上がっていた。
「来場者の多くは音楽ファンでしたが、ライブ前にゲームの最新情報を伝えるプレスカンファレンスにゲームユーザーを招いたところ、会場のほとんどの席を埋める結果で好評でした。ゲームファンと音楽ファンがうまく融合し、ジャンルの垣根を超えた新しいイベントにできたと感じています」
◆ゲーム制作への刺激も生まれる
最近は、『スプラトゥーン』のサントラがヒットを記録しライブも大反響を集めたことや、ゲーム音楽をテーマにしたオーケストラ・ライブが活況なことなど、リアルな場でのゲームと音楽のアプローチに関心が集まっている。ゲームや音楽を通じて、より世界観を楽しみたいと感じているユーザーが増えているようだ。
「アーティストと共にゲームを制作することは、ゲームの価値や表現をさらに向上させると思います。従来のゲーム作曲家による“ゲームに合わせた音楽”という視点だけではなく、まったく異なる思想や発想で音楽を表現されるので、ゲーム制作としての刺激も生まれます。またゲーム内で音楽を聴くユーザーが、音楽やアーティストに興味を持つことで、アーティストへの訴求効果も生まれ、音楽エンタテインメントの新たな価値創造も期待できそうです」
同ゲームは昨年12月3日から北米・欧州で先行配信されており、配信開始から26日間で100万ダウンロードを突破した。山岡氏は音楽の反響についても手ごたえを感じており、「有名であろうが無名であろうが、純粋な音楽として楽しんでもらっている実感があります。音楽の世界発信がゲームでも可能なことを、この先、アーティストや音楽に携わる方々と考えて、一緒に実現できればと思っています」と期待を込める。
2月2日には「アジア版」も配信されたことから、ゲームサントラとしての音楽の新たなアプローチにも、大いに期待したいところだ。
(コンフィデンス 17年2月6日号掲載)
コメントする・見る
2017/02/06