NHKは30日、4月3日から始まる連続テレビ小説『ひよっこ』（月〜土　前8：00　総合ほか）の＜東京編＞に出演するキャストを発表した。東京で父を探すヒロイン・谷田部みね子（有村架純）が働く赤坂の洋食屋「すずふり亭」の料理長でみね子を見守る牧野省吾を佐々木蔵之介、省吾の母親で「すずふり亭」の主人・鈴子を宮本信子が演じる。佐々木は自身のブレイクのきっかけとなった『オードリー』（2000）の幹幸太郎役以来17年ぶり、宮本も一大ブームを巻き起こした『あまちゃん』（2013）でヒロイン・天野アキを見守った天野夏役以来、4年ぶりの朝ドラ出演となる。

【写真】その他の写真を見る

　「すずふり亭」のほかのキャストは、コック・井川元治にエレキコミックのやついいちろう（朝ドラ初）、ホール担当・朝倉高子に佐藤仁美、見習いコック・前田秀俊に磯村勇斗。また、赤坂警察署管内の五丁目派出所に勤務する警察官・綿引正義を演じるのは、朝ドラ初出演の竜星涼。

　みね子が茨城から集団上京して最初に東京で働くトランジスタラジオ工場「向島電機」の社員として、女子寮の舎監・永井愛子を和久井映見、同期の工員・青天目澄子を松本穂香、兼平豊子を藤野涼子（朝ドラ初出演）、先輩の工員・秋葉幸子を小島藤子、夏井優子を八木優希が演じる。

　菓子浩チーフプロデューサーは、「すでに真摯な役作りが始まっています。コック役の皆さんは手に傷を作りながら料理の腕を上げ、工員役の皆さんは細かい電子部品と格闘しています。東京編も目の離せない展開が待っています。どうぞご期待ください！」とコメントを寄せた。

　同作は、東京オリンピックが開催された1964年から始まる物語。茨城県北西部のある大家族の農家に生まれたのんびりしたヒロインが、東京に出稼ぎに行って行方不明になった父を捜すために上京することを決意し、自分の殻を破って「幸せな家族を取り戻す大冒険」に乗り出していく姿を描く。

　＜故郷篇＞キャストとして、みね子の父・実に沢村一樹、母・美代子に木村佳乃、祖父・茂に古谷一行、実の弟でみね子の叔父・小祝宗男に峯田和伸（朝ドラ初）、みね子の幼なじみで親友の同級生・助川時子に佐久間由衣（朝ドラ初）、同じくみね子の同級生・角谷三男に泉澤祐希、時子の母・君子に羽田美智子、三男の母・きよに柴田理恵、時子の父・正二に遠山俊也（朝ドラ初）、みね子たちが通学に使うバスの車掌・益子次郎に松尾諭が発表されている。

　脚本を担当するのは、2001年前期『ちゅらさん』、11年前期『おひさま』に続き、3回目の朝ドラとなる岡田惠和氏。放送は4月3日から9月30日で、全156回の予定。