派手なメイクにヘアバンド＆カラータイツという奇抜なファッション、そして中性的なぶっ飛びキャラクターで大ブレークしたタレントのりゅうちぇる（21）。昨年、彼をテレビで見ない日はなかった。年末には、“ビジネスカップル”と疑われてきたモデルのオクヒラテツコ（ぺこ）と結婚し、男を上げた。そんなりゅうちぇるに、MBS・TBS系ドキュメンタリー『情熱大陸』（毎週日曜　後11：00）が密着。2月5日に放送される。

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　もともとは東京・原宿のアパレルショップで働いていたりゅうちぇるは、2015年に恋人のぺこが番組出演する際の“オマケ”としてテレビデビューした。当初は何の目的もなく、ほとんどデート感覚での出演だったと言うが、ファンから届く「りゅうちぇるを見ているとアホらしくて元気が出る」といった言葉に「僕でも誰かのためになれるんだ…」と感激し、以来求められるがままに芸能界を駆け抜けてきたと話す。

　ドキュメンタリーの密着取材を受けるのは今回が初めて。「不思議な感覚だったけど、めっちゃ“素”でいられたし、新しいことに挑戦する姿もたくさん撮ってもらったので、皆さんの見たことがないような僕も映っているのかな…ドキドキとワクワクです」と、何事もポジティブな人柄がうかがえる。

　担当ディレクターも「とにかくりゅうちぇるさんが行く先々、どの現場にいっても周りのスタッフの笑いが絶えず、まるで魔法のようにあたたかくてハッピーな空気に包まれることに驚きました。そして、21歳とは思えない人間観察眼の鋭さ。また、人への気遣いの細やかさや、特に気弱になっている人へのさりげなさ、品の良さに驚き続ける日々でした」ととりこに。

　その突き抜けた個性と存在感により、世間からは時に虚実が入り混じった人物に捉えられがちだが、本人はいたって率直で信念にブレはない。「自分を装いたくない」という理由であえて台本は見ずアドリブで勝負をする。番組出演時のファッションはほとんどが私服。ぺこと2人、ティーンエイジャーのアイコンとして押しも押されもせぬビッグカップルとなった。

　番組では、昨年末から密着取材を敢行。おなじみのバラエティー番組の裏側から、スーツにオールバックというイケメンスタイルで初の本格的なダンスに挑戦したCM撮影現場、熱狂の中迎えられた地元“ちぇるちぇるランド”での初トークイベントの様子や貴重なオフショットも紹介する。

　りゅうちぇるは、祖父がアメリカ人のクォーターで、5人兄妹の末っ子。子どもの頃からファッションに興味を持ち、中学2年でメイクを始めた。高校卒業後、原宿のアパレルショップの店員として働くため、上京。読者モデルとしても活動を始める。

　「人の目を気にして流されることが何より嫌い」というりゅうちぇるだが、そこには本当の自分を隠して生きていた故郷での苦しい体験があったことも明かす。知られざる結婚秘話や、新妻ぺこに対する覚悟、そして未来への想い。さらには2017年から始動するりゅうちぇるの“新たな活動”も本邦初公開。りゅうちぇるは一発屋にあらず。自分の足でたしかに歩く、健気で凛々しい、これまでに見たことがなかったりゅうちぇるの姿がここにある。