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山下澄人氏、芥川賞受賞も“他人事気分”「痛快。ウソだろって話」

 日本文学振興会は19日、『第156回芥川賞・直木賞(平成28年度下半期)』を発表し、芥川龍之介賞に山下澄人氏の『しんせかい』(新潮7月号)を選出した。同日夜、都内ホテルで行われた受賞会見に出席した山下氏は、詰めかけた大勢の報道陣を前に「すごいな〜、芥川賞って。ちょっとびっくりしています」と、ポツリとつぶやいた。

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 受賞の感想を聞かれると「他人事みたいな感じです。すごいな、芥川賞」。続けて「痛快。僕が芥川賞作家ですよ(笑)。ウソだろって話だし、友達はみんなびっくりすると思います」と笑い飛ばした。

 六本木の喫茶店で受賞の行方を待ったといい「担当の編集者と待っていたけど、担当の編集者の方が緊張していた。僕は『すいません』と言う準備をしていたんですけどね」と冗談交じりに回顧。終始ひょうひょうとした様子で会見に臨んでいたが、一報が届いた時は「一番はホッとしました」と素直な心境を明かしていた。

 山下氏は1966年1月、兵庫県神戸市生まれ。神戸市立神戸商業高校を卒業。富良野塾二期生。96年より、劇団FICTIONを主宰している。『緑のさる』(平凡社)で「第34回野間文芸新人賞」を受賞。『ギッちょん』(12年文學界6月号)、『砂漠のダンス』(13年文藝夏号)、『コルバトントリ』(13年文學界)が芥川賞の候補作となり、『しんせかい」が4度目の候補作だった。

 芥川賞・直木賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。

 「直木三十五賞」には、恩田陸氏の『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)が選出。恩田氏は山下氏と同じく「全く実感がなくて、本当に大事なんだなと。この場に来て狼狽(うろた)えております」と笑顔で喜んでいた。

 恩田氏は1964年10月生まれ。宮城県仙台市出身。東京都港区在住。早稲田大学を卒業。92年、「第3回ファンタジーノベル大賞」の候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。『夜のピクニック』(新潮社)で「第2回本屋大賞」「第26回吉川英治文学新人賞」を受賞。『ユージニア』(角川書店)『蒲公英草紙 常野物語』(集英社)『夢違』(角川書店)など、これまで5回「直木三十五賞」の候補となり、6度目の候補で念願の受賞を果たした。



関連写真

  • 第156回「芥川賞」を受賞し、会見で心境を語る山下澄人氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 第156回「直木賞」を受賞した恩田陸氏 (C)ORICON NewS inc.
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