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柴咲コウ「花が咲くと信じて」 新大河ドラマ『おんな城主 直虎』に主演

 2017年に一年かけて放送されるNHK大河ドラマ56作目『おんな城主 直虎』(1月8日スタート、毎週日曜 後8:00 総合ほか)。主人公・井伊直虎(いい・なおとら)役で主演する柴咲コウが、放送前にドラマの見どころや心境を語った。

NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年1月8日スタート)主演は柴咲コウ(C)NHK

NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年1月8日スタート)主演は柴咲コウ(C)NHK

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 「制作統括の岡本幸江さんから主演のお話をいただき、その時は『検討させていただきます』とお返事したのですが、本当は『やります』と即答したい気持ちでした。大河の主演なんて、オファーが来るだけですごくありがたいことですし、全く考えていなかったことなので、すばらしい機会与えてもらえたと思いました。

 正式に出演することが決まり、台本が届いて、読み始めたら面白くて。台本が面白くないと本当にせりふが入ってこないんですけど、どんどん頭に入ってくるし、何回も読みたくなる。感情が揺さぶられるお話になっていると思います。“大河ドラマ”らしさがどういうものか私にはよくわからないのですが、新たな一面を迎える予感がしています。あまり歴史ものに興味のない方、私と同世代の女性にも楽しんでいただけると思います。

 直虎は、井伊家を、領地を守るために、周りの幸せを考えて、自分を犠牲にできる人。その根底には思いやりがあるところが魅力的。機転も利くし、ご城主になるだけのことはある人物だと思います。

 直虎の「虎」は「虎松」の「虎」です。虎松は、いいなずけだった井伊直親の子。直親と結ばれることはかなわなかったけれど、深い絆で結ばれた人が遺していった子どもの名から一字とって「直虎」と名乗ることを決めたところが、彼女のすべてを物語っているような気がします。「彼の魂を宿して生きていく」というせりふもあるのですが、直親の魂を引き継いで、幼い世継ぎ・虎松の命を守っていくことを宣言しているようにも思えて、そこに並々ならぬ覚悟を感じます。

 織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の性格を「ホトトギス」で表現した句がありますが、これまで一番共感できなかったのが、家康の「鳴かぬなら鳴くまで待とう」。それが、30代になって、ちょっとずつ変わってきました。無理やり鳴かせたり、鳴かないからと殺してしまったりするのはやはりダメだなって(笑)。強引にいくのも、積極性だけでもうまくいかない、忍耐強さも必要。

 このタイミングで、大河ドラマに挑戦することによって、いままで気づいていなかったことに気づいて、改めるべきところは改めて、いろんなことを総ざらいする良いきっかけになると思っています。私のことを知らないご年配の方もたくさんいらっしゃると思うので、柴咲コウを認知してもらう、いい機会。どんどん売り込んでいこうと思います。

 2016年は、飛躍するための準備をいっぱいしてきました。逃げずにやってこられたので、きっと来年、花が咲くと信じています」。

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■あらすじ

 戦国時代に女でありながら男の名で家督を継いだ、遠江(とおとうみ/静岡県西部)井伊家の当主、直虎の激動の生涯を描く。

 井伊家当主・井伊直盛の一人娘として生まれた主人公(幼名:おとわ)は、ほかに男子の兄弟がいなかったため、幼くして分家の嫡男・亀之丞と婚約し、次の当主の妻として井伊家をもり立てるはずだった。ところが、亀之丞の父親が謀反を疑われて殺害されてしまう。亀之丞も命を狙われ、信濃に逃げたきり行方知れずに。おとわは亀之丞への一途な愛を貫くために出家。なぜか「次郎法師」と名乗るようになる。10年の月日が経ち、立派な青年となった亀之丞が帰ってきて…。

 やがて、「直虎」を名乗るようになり、事実上の当主として、仲間と協力して国を治め、駿河の今川、甲斐の武田、三河の徳川と3つの大国に領地をねらわれる中、幼い世継ぎ・虎松の命を守り、その後の発展の礎を築いていく。成長した虎松は井伊直政を名乗り、徳川家康の重臣として活躍する。

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  • NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年1月8日スタート)主演は柴咲コウ(C)NHK
  • 鼻歌のようにお経を唱えながら寺へと戻る次郎法師(柴咲コウ)(C)NHK

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