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福士蒼汰、2017年の目標は“伝えられる役者”になること

 近年はドラマでの活躍が目立っていた福士蒼汰。2017年は公開中の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のほか『無限の住人』『曇天に笑う』など出演映画の公開が続き、これまで多かった少女漫画実写化の青春恋愛ストーリーの主人公とはイメージの異なる新しい顔を見せていく。今まさに若手俳優のトップグループをけい引する福士に、2016年の自身を振り返り、新たな1年に向けての想いを語ってもらった。

◆今までカッコ悪い役を演じる機会があまりなかった

――『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で福士さんが演じる高寿は、好きな女性に一生懸命向かっていくピュアな男性。シャイで素朴だった高寿が、恋の力でどんどんカッコよくなっていく姿が描かれています。
【福士蒼汰】 監督からは一番最初に「今までで一番カッコ悪い福士蒼汰になってほしい」と言われました(笑)。そこからだんだん男らしくなっていく成長ストーリーを描きたいと。愛美(小松菜奈)と出会ってから成長していく度合いをグラデーションで描いていくので、監督と「このシーンはまだ子どもで純粋な感じ」「ここからは成長した大人の部分が少し出てくる」というように、シーンごとに細かく確認しながら演じました。

――「今までで一番カッコ悪い福士蒼汰」を演じてみてどうでしたか?
【福士蒼汰】 こういう気弱でカッコ悪い役は今まであまり演じる機会がなかったので、新鮮で楽しかったです。挙動不審だったり、好きな子と目を合わせられなくて目が泳いだり(笑)。そういうお芝居が楽しくて。

――女性から見たら、すごくかわいらしく感じる役だと思います。福士さん自身は共感できましたか?
【福士蒼汰】 基本的に僕とは違うなと思う部分が多いんです。僕自身はテンションが落ち着いているほうだと思っているのですが、高寿は浮ついていますし……(笑)。初めて会った女性にいきなり「ひと目ぼれしました!」と言ってしまうこともすごいですよね。しかもあんな大声で(笑)。僕だったら、たとえひと目ぼれしたとしてもいったん考えて、明日また会えたら言おうかなと先延ばしにすると思うんです。でも、自分だったらできないことだからこそ、そういう部分がカッコいいなって思いました。

◆木村拓哉さんとの共演で学んだこと、困ったこと…(笑)

――今回は小説が原作のファンタジックなラブストーリーでしたが、少し前までは少女漫画原作のラブストーリーが続いていましたよね。2016年に撮影していた作品(映画5本、連ドラ1本、スペシャルドラマ1本)では、もっと大人の役や、大作の主役を次々に務めていた印象ですが、何か心境の変化はありましたか?
【福士蒼汰】 確かに出る作品は変わってきましたけど、自分ではそこまで意識していなくて。純愛ものや青春ものは相変わらず好きですし、他の方たちが演じている作品を観て「楽しそうだな」と思っています。

――作品の規模が大きかったり、ベテランの共演者のなかで主役を務めることも多くなっていると思いますが、そこにプレッシャーは感じますか?
【福士蒼汰】 作品が大きいからということでプレッシャーを感じることはないです。もちろん緊張はしますけど、自分がやるべきことって、究極は“お芝居をする”ということなので。どれだけ緊張する現場でも、お芝居の瞬間になるとそこから解き放たれる気がするんです。どんな大先輩でも、にらみつけたり、剣を持って向かっていったりできるんです。だから、役柄になりきっているときが一番楽です。逆に空き時間のほうが「何をお話したらいいんだろう」と焦ります(笑)。

――では、現場での居方は変わってきた?
【福士蒼汰】 それは変わりました。今までは基本受け身で、人と話すことも得意ではなかったですけど、自分から相手に興味を持とうと思い始めて。先輩もそうですけど、現場に年下の方も増えてきたので、なるべく話しかけるようにしています。『ぼく明日』でも、小松さんが難しい役を演じていたこともあって、なるべく自分から他愛のない話しをするようにしていました。

――大物の共演者の方から何か感じ取ったり、影響を受けたことはありますか?
【福士蒼汰】 たくさんあります。昨年の現場ですと、やっぱり木村拓哉さん(4月29日公開の『無限の住人』で共演)は印象に残りました。常にしっかりとされる方で。例えば、自分が映らないシーンでも、相手役の僕の目線のために、そばに立ってお芝居してくれるんです。演じているときはもちろん、普通に現場にいるときも、すべてがカッコよくて困りました(笑)。あれが“素”なのかもしれないですけど、僕にはできないことばかりで。すごく人としての勉強になりました。

◆2017年は少しだけスピードをゆるめていければ

――今の福士さんは、俳優としてどんな時期だと思いますか?
【福士蒼汰】 これまではひたすら突っ走ってきましたけど、今は少しだけスピードをゆるめているところかなという感じです。突っ走っていると、前と自分の足元しか見えないと思うので。だから少し余裕を持って、周りに落ちている道具や武器を探しながら走りたいと思って。

――どんな“武器”を見つけました?
【福士蒼汰】 いろいろあります。最近はけっこうアクションが多かったので、それもひとつです。ただカッコよく動くだけではなくて、アクションで性格などキャラクターを表現できることに気づけたので、そういうところもこれからさらに磨いていきたいです。

――では、2017年の展望はありますか?
【福士蒼汰】 今年も2016年に思っていた、武器や道具を見つけて、引き続き磨いていきたいです。目標を挙げるとしたら“伝えられる役者”になることです。作品と役を通して自分が伝えたいことを、しっかりと観ている人に伝えられるお芝居をしたいです。

――お仕事以外でやりたいことは?
【福士蒼汰】 プライベートなことも全部仕事につなげてしまうんです(笑)。休みの日に英語を勉強することも仕事のためですし、乗馬をやろうと思っていることもいつか時代劇の仕事が来たときに乗れたほうがいいと思っているからですし……。純粋に楽しみたいことは、旅行くらいでしょうか? でも、旅行も英語の勉強のためだと思っているので、結局仕事に繋がってしまいます(笑)。きっとこの仕事をしていなかったら、旅行にも行っていないと思います。
(文:加藤 恵)



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