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『鬼平』アニメ化は「試行錯誤」 堀内賢雄「自分なりに演じる」

 池波正太郎の人気時代小説『鬼平犯科帳』(文春文庫)が来年誕生50周年を迎えることを記念して、初のアニメ化が実現。『鬼平』のタイトルで1月9日よりテレビ東京ほかで放送開始される。オンエア目前に迫った12月26日、都内で完成報告会見が行われ、「鬼の平蔵」こと、火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵役の声優・堀内賢雄と、平蔵の息子・辰蔵役の浪川大輔、監督・キャラクターデザインを手掛ける宮繁之氏、丸山正雄プロデューサーが本作にかける思いを語った。

アニメ『鬼平』完成報告会の出席者(左から)宮繁之監督、堀内賢雄、浪川大輔、丸山正雄プロデューサー (C)ORICON NewS inc.

アニメ『鬼平』完成報告会の出席者(左から)宮繁之監督、堀内賢雄、浪川大輔、丸山正雄プロデューサー (C)ORICON NewS inc.

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 『鬼平犯科帳』といえば、フジテレビ系で放送されていた中村吉右衛門主演のドラマシリーズが今月、150本の節目の放送をもって終了となった。入れ替わるようにアニメ化が発表され、原作ファン、時代劇ファン、鬼平ファンからの期待は大きく、それがプレッシャーとなって、スタッフ・キャストに押し寄せているという。

 池波作品がアニメ化されること自体、初めてのことで、本格時代劇のイメージをいかにアニメで表現するか、「試行錯誤の途中」と丸山プロデューサー。「時代劇的な歩き方、着物の着こなし、そういったものを描ける人も少ないし、時代考証等、勉強しなければならいことも多く、ものすごい挑戦。賛否両論あると思うし、おかしいところは遠慮なくご指摘いただきたい。直せるうちは、直します」と呼びかけた。

 一方で、堀内は「『どうやるの、鬼平?』といっぱい聞かれます」と苦笑いしながらも、「いかにせりふに説得力を持たせられるか、を大切に演じています。監督から『堀内賢雄さんの人生が見えるように』とアドバイスされ、自分なりの鬼平ができる気がします。逆に、鬼平はこうあるべき、と言われても真似できないし、流されないようにしたい」と、頼もしいコメント。

 浪川も「原作もドラマも昔からある作品で、長い時間をかけて築き上げてきたものもあると思うけど、アニメになるのは初めてなので、アニメの良さというものを出せたら、いいなと思います。良い作品はより多くの人に知ってもういたいという思うので、何年後かに、アニメから『鬼平』のファンになったという人が出てくるように精一杯頑張りたい」と意気込んだ。

 主人公の平蔵は、非道を許さず徹底して悪党を取り締まることから“鬼の平蔵”=鬼平と言われるが、実はとても人情に厚い人物。相手が誰であろうと、それが盗賊であっても同じ態度で接することから、これまで幾度となく理想の上司として取り上げられてきた。彼から語られる言葉も印象的なものが多く、アニメ版でも原作に描かれた平蔵の魅力を表現していく。

 宮監督は「親や友達に言われたらウザいけれど、アニメの中の鬼平に言われると聞いてやってもいいなって思えるかもしれない。アニメの中の言葉で、誰かの背中を押すことがちょっとでもできたらうれしい」と願いを込めていた。

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  • アニメ『鬼平』完成報告会の出席者(左から)宮繁之監督、堀内賢雄、浪川大輔、丸山正雄プロデューサー (C)ORICON NewS inc.
  • アニメ『鬼平』完成報告会の模様(左から)堀内賢雄、浪川大輔

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