49歳にして現役を続ける日本サッカー界のレジェンド、キングカズこと三浦知良と、プロ野球界の常識を覆す、投手と野手の“二刀流”大谷翔平（22）が共演するスペシャル番組『Have a Dream リポビタン D presents あなたの夢、何ですか？〜KAZU×大谷翔平』がテレビ朝日系で25日（深0：10〜1：10）に放送される。2人の対談は今回が初めて実現。夢に向かうための「努力」や「挫折」、「メジャーでの二刀流」「結婚観」「引退」「日の丸」「未来」について赤裸々に語り合った。

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　対談は、緊張する大谷を三浦がリード。冒頭から大谷の二刀流について「体力的に大丈夫？」、「投手が全力疾走をすると心配になるけど」といった質問を投げかける。高校3年生の秋、メジャーリーグ目指すことを表明した大谷が一転、日本球界を選んだ理由。そこには北海道日本ハムファイターズ、栗山英樹監督の「二刀流」提案があったという。１番になるための「違う道」「誰も歩いたことのない道」を選ぶ。大谷が二刀流を目指した原点が明らかになっていく。

　「メジャーリーグでの二刀流」を三浦が勧めると、トークはヒートアップ。大谷は、メジャーリーグでの二刀流の可能性について具体的に考えを口にする。さらに、海外挑戦について大谷から三浦に15歳の時の「ブラジル留学」について質問。三浦は、ブラジルでさまざまな壁にぶちあたってきたこと、その壁をどう乗り越 えてきたのか、回想する。三浦の中学時代の恩師に取材した「第一志望ブラジル」の裏話なども聞いて、大谷は三浦の逆境での強さに興味を持ったようだった。

　フランスワールドカップ直前に日本代表メンバーから外された三浦に関して、当時の岡田武史日本代表監督が、なぜ三浦を外さざるを得なかったのか理由のほか、その後の知られざるエピソードを明かすVTRも紹介。カズはサッカー選手にとっては「日本代表」が最優先の目標であること、と熱く語り、大谷は「日本代表」としてワールドカップという舞台が用意されているサッカーがうらやましいと思う、だからWBCが始まったときはうれしかった、と語る。

　今年、日本ハムファイターズを10年ぶりの日本一に導き、パ・リーグ MVPに加え史上初のベストナインW受賞に輝いた大谷。来年3月に開催されるWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）へ向けての抱負とは？　一方、横浜FCでJリーグ最年長ゴール記録を更新し続け、来年50歳のシーズンを迎えるキングカズ。最後に2人で交わした“1年後の約束”とは？

　収録後、三浦は「実際にお会いするのは初めてだったので、大谷選手の持っている空気感からパワーをいただきました。僕もこれからグアムでキャンプが始まりますが、すがすがしい気持ちで入ることができます。とても刺激になりました」と感謝。大谷の今後に「日本人として彼がメジャーリーガーを打ち取る、またはメジャーリーガーからホームランを打つ、そんな二刀流の姿を早く見たいですね。日本ハムや日本の野球ファンには申し訳ないですが（笑）。もちろん来年の日本ハ ムでの活躍もしっかり見たいと思います」に期待を寄せた。

　大谷は「カズさんのご自身の現在の目標などを聞きたいと思っていました。いまもサッカーを続けている理由を聞くことができたのは、僕にとってもすごく良かったと思います。 カズさんから単純にサッカーが好きでここまでやってきた、それはこれからも変わらないのかな、とおっしゃっていたことは印象に残りました。僕も野球は好きで始めたことなので、その気持ちをこれだけ長い間持ち続けていらっしゃるのは単純にすごいと思いました」と感想を語っていた。