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【真田丸】内野聖陽「家康は幸村に恋していたんだと思う」

 NHKで放送中の大河ドラマ『真田丸』は18日に最終回を迎える。主人公・真田幸村(信繁)の前に終生立ちはだかり続ける、最大最強の宿敵・徳川家康を演じた内野聖陽は、幸村と家康の関係を「家康は幸村に恋していたんだと思う」と独特な言い回しで振り返った。

大河ドラマ『真田丸』第50回最終回(12月18日放送)より。徳川家康(内野聖陽)をめがけ幸村が迫ってくる(C)NHK

大河ドラマ『真田丸』第50回最終回(12月18日放送)より。徳川家康(内野聖陽)をめがけ幸村が迫ってくる(C)NHK

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 大大名・徳川家当主の家康と、地方豪族の真田家の次男坊である幸村。身分違いも甚だしいのだが…。

 「家康には、徳川家の繁栄のために、有能な人は手元に置いておきたいという思いがあったのでしょう。信繁を徳川方にリクルートしたことがありました(第34回「挙兵」)。そこで断られるんですが、告白して振られたような気持ちになりました。兄は徳川方についているのに…。そんなにも豊臣が、秀吉が好きなのか、と。その忠誠心も含めて、家康は幸村のことを認めていたと思いますし、その思いが強いからこそ、振られて憎しみが倍増するような、そんな恨みが残ったりしたんじゃないでしょうか」。

 そして、最終決戦。幸村は、家康ただ一人に狙いを定め、一騎で突き進んでいく。

 「家康なりの愛情をもって幸村と対峙できたんじゃないかな。慈しみの心を込めて演じることができました」。

 『真田丸』の中での家康は、「臆病で、慎重で、どうしようもなく気が小さい男」でもあった。「三谷幸喜さんの脚本を読んで、最初は戸惑いました。私の中では“情けない”がテーマになりました。伊賀越え(第5回「窮地」)では、転ばなくてもいいところで転んでみたんですが、三谷さんからは『とても良かった』とメールをいただきました。『生き延びられれば、それで十分じゃ』というせりふ(第2回「決断」)に象徴されるように、家康は“天下を目指す”というモチベーションで生きた人生ではない。一族の安寧のみを考えていたら、あそこまで偉大になっていた。家康においてはそういう物語になればと思って、役柄を演じてきました」。

 内野自身も慎重なところがあるという。「石橋を叩いて渡ろうとして、叩き割ってしまい、結果、泳いで渡るみたいなところがあることは否定しません(笑)。神君家康公をずいぶん庶民的にしてしまったので、徳川ファンにはごめんなさい。今回の作品に入る前に家康公のお墓で『自由にやらせていただきます、すみません』と先に謝っておいたので、きっと笑って見てくれていたと思います。それくらい懐の広い人物だったんじゃないかと思いました」。

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