弱冠29歳の若さで亡くなった実在のプロ棋士・村山聖の生きざまを描いた映画『聖の青春』が公開中。村山聖を演じる松山ケンイチは、インタビューで役者人生初の体験があったという撮影秘話を語った。
■初めて芝居であることを忘れるほど“深く没頭した”
東出昌大演じる羽生善治と村山との最後の対局シーンは、約3時間の長回しで撮影し、その映像から数分間のみが使われた。松山と東出は実際に行われた村山と羽生の対局の手を憶えて臨んだという。
「3時間の長回しは初めての体験でした。僕は演じる人物のリサーチを徹底して行うのですが、そこに頼り過ぎてしまうとコピーにしかならないので、演じる前にリサーチした情報を捨てたり忘れるようにしています。今回も捨てていく作業をしてから演じたのですが、演じている途中で芝居をしている感覚自体を捨てていることに気づきました。それは今作が初めてで新鮮でした」(松山)。
ネフローゼという難病と戦いながら将棋に全てを懸けた村山聖の壮絶な生きざまに、松山は徹底した役作りで臨んでいる。
■自分を取り戻させてくれるのは「家族」
松山は本作の役作りのために体形を変えるところからスタート。準備期間は1年半以上かけており、今までの役作りの中で最も長いものだった。そこまで役に没頭する松山の心の支えは家族だったという。
「20代前半は仕事が続いて芝居に没頭すると、自分が今どこにいるのかわからなくなる時期がありました。そういう時にはお酒を飲み過ぎたり、ケンカをしたりして自分を痛めつけることで普段の自分らしさを取り戻していたんですよね。今もあまりに役に没頭しすぎて怖くなることがあります。ですが、今は家に帰って家族とふれあうことで本来の自分を取り戻せるようになりました」と松山。
「仕事は大切ですけれど、あくまでも生活のためにやるもの。プライベートでは自分の人生も大事にしたい。家族を持ってからこんな風に考え方が変わりました」と、30代になり考え方やライフスタイルが変化していると明かした。
公開中の本作は角川映画40周年作品。
■初めて芝居であることを忘れるほど“深く没頭した”
東出昌大演じる羽生善治と村山との最後の対局シーンは、約3時間の長回しで撮影し、その映像から数分間のみが使われた。松山と東出は実際に行われた村山と羽生の対局の手を憶えて臨んだという。
「3時間の長回しは初めての体験でした。僕は演じる人物のリサーチを徹底して行うのですが、そこに頼り過ぎてしまうとコピーにしかならないので、演じる前にリサーチした情報を捨てたり忘れるようにしています。今回も捨てていく作業をしてから演じたのですが、演じている途中で芝居をしている感覚自体を捨てていることに気づきました。それは今作が初めてで新鮮でした」(松山)。
ネフローゼという難病と戦いながら将棋に全てを懸けた村山聖の壮絶な生きざまに、松山は徹底した役作りで臨んでいる。
■自分を取り戻させてくれるのは「家族」
松山は本作の役作りのために体形を変えるところからスタート。準備期間は1年半以上かけており、今までの役作りの中で最も長いものだった。そこまで役に没頭する松山の心の支えは家族だったという。
「20代前半は仕事が続いて芝居に没頭すると、自分が今どこにいるのかわからなくなる時期がありました。そういう時にはお酒を飲み過ぎたり、ケンカをしたりして自分を痛めつけることで普段の自分らしさを取り戻していたんですよね。今もあまりに役に没頭しすぎて怖くなることがあります。ですが、今は家に帰って家族とふれあうことで本来の自分を取り戻せるようになりました」と松山。
「仕事は大切ですけれど、あくまでも生活のためにやるもの。プライベートでは自分の人生も大事にしたい。家族を持ってからこんな風に考え方が変わりました」と、30代になり考え方やライフスタイルが変化していると明かした。
公開中の本作は角川映画40周年作品。
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2016/12/08