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今年の“新語”大賞に「ほぼほぼ」 流行語大賞「神ってる」は選外

 2016年を代表する言葉(日本語)で、今後の辞書に掲載されてもおかしくないものを発表する『三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2016」』選考発表会が3日、東京・明治大学で行われた。大賞には“ほぼ”の口語的な強調表現として使われる「ほぼほぼ」が決定。そのほか「エモい」「ゲスい」がベスト3に輝いた一方、『2016 ユーキャン新語・流行語大賞』大賞の「神ってる」は「ベストテン入りするにはやや力不足」として選外になった。

 「今年の新語」は一般公募などで寄せられた候補の中から辞書編纂(さん)のエキスパートたちが選定。選ばれるのは、あくまで「今年広まったと感じられる新語」で、必ずしも「今年生まれた言葉」とは限らない。

 大賞を受賞した「ほぼほぼ」に関して選考委員は「長い助走期間を経て、受賞にふさわしいまでに成長したことば」と指摘。1949年には「国会議事録」に言葉が出現しているものの、使用例が少ないまま時が経ち、「90年頃から使用例が増え、2010年代に顕著になった」と分析している。

 2位「エモい」については、「『いとあはれ』と言っていた昔の宮廷人は、今の時代に生まれたら、さしずめ『超エモい』と表現するはずです」。3位「ゲスい」は江戸時代から使用例があったが「タレントの不倫問題が週刊誌で書き立てられ、この出来事が『ゲスい』の使用頻度を押し上げたことは、インターネットでの検索数の変化からもはっきり分かります」など、専門家ならではの興味深い選評が並んでいる。


■『三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2016」』ベスト10(“辞書風”語釈も)

▼大賞「ほぼほぼ」
ほぼほぼ <副>自分の見るところでは、 かなり確実に、また、その程度までかなり近く。「締切までには―間に合うと思います・―八割がた完成です」[副詞「ほぼ」を繰り返したもの。「ほぼ」よりも話者自身の観点や期待がこもるぶん、話しているほうでは度合いを高めているつもりでも、受けとるほうからは不安に思われる場合もある]
―『三省堂現代新国語辞典』風

▼2位「エモい」
エモ・い[2](形)〔emotionを形容詞化したものか〕〔音楽などで〕接する人の心に、 強く訴えかける働きを備えている様子だ。 「彼女の新曲は何度聴いても―ね」
―『新明解国語辞典』風

▼3位「ゲスい」
げす・い[ゲスい](形)〔俗〕ゲスな感じだ。下品だ。やりかたが きたない。えげつない。「―下(シモ)ネタ・―質問」〔江戸時代からあり、二十一世紀にはいって特に多く使われる ことば〕
―『三省堂国語辞典』風

▼4位「レガシー」
レガシー <名>[legacy]あるイベントのためにつくった施設が、のちのちまで再利用できること。また、その施設。「五輪後の―になれるかを議論する」[英語本来の意味は、「遺産」「遺物」]
―『三省堂現代新国語辞典』風

▼5位「ヘイト」
ヘイト〔hate=にくしみ〕1.にくしみから来る、差別的・犯罪的な行為(コウイ)。「―団体・―クライム〔=差別にもとづく犯罪〕」2.⇒ヘイト スピーチ〔にくしみから来る、差別的な発言・表現。憎悪(ゾウオ)表現〕。
―『三省堂国語辞典』風

▼6位「スカーチョ」
スカーチョ 2〔スカート+ガウチョパンツ〕裾が広がりゆったりとして履きやすく行動しやすい、女性用の衣服。⇒ガウチョパンツ
―『新明解国語辞典』風

▼7位「VR」
ブイ アール 3【VR】〔← virtual reality〕想像することはできるが現実には存在しない事柄を、コンピューターを操作することによって、あたかも実在するかのような、視覚的・聴覚的に捉えられる映像によって表わすこと。また、そのための技術。「―によって再現された南米の古代都市」
―『三省堂国語辞典』風

▼8位「食レポ」
しょく レポ[食レポ](名・他サ)料理を食べてみた感想のレポート〔=報告〕。食リポ。〔テレビから出て、二〇一〇年代に広まった ことば〕
―『三省堂国語辞典』風

▼9位「エゴサ」
エゴサ<名・他動サ変>[←エゴサーチ]インターネット上で、自分の名前や運営しているサイト名などを検索して、その評判や評価を確認すること。「―したら、むちゃくちゃ書かれててまじへこんだわ」[「自己」を意味するラテン語egoと、「調査する」を意味するsearchから。近年は、自分以外のものを検索する場合も言う場合があるが、これは「マイカー」が他人の車についても言うようになったことと類似している]
―『三省堂現代新国語辞典』風

▼10位「パリピ」
パリピ<名・自動サ変>[←パーリー(パーティー)・ピーポー(ピープル)]パーティーのような、はなやかで盛り上がることのできる場を好むひとびと。また、そのような場に集う陽気で社交的なひとびと。「自宅系―・こんど―しない?[=こんど、パーティーで大盛り上がりなひとにならない?]」[英語partyの発音が「パーリー」と聞こえるところから]

▼選外:
「神ってる」(広島カープの緒方孝市監督の鈴木誠也選手の好調を評した発言)
「チャレンジ」(スポーツで、ルールに基づいて審判の判定に異議を申し込むこと)
「IoT」(家電などをインターネットにつないで便利に使うこと「internet of things」)



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