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【無限の住人】三池崇史監督、間近で見た木村拓哉 現場で役に“生きる”姿

 SMAP木村拓哉主演で沙村広明氏の人気漫画を映画化する『無限の住人』(2017年4月29日公開)。海外も視野に入れた意欲作となり、メガホンをとったのは、『十三人の刺客』(2010年)が『第67回ベネチア国際映画祭』コンペティション部門正式出品、『一命』(11年)が『第64回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門正式出品と、世界三大映画祭でも高く評価される三池崇史監督。根強いファンの多い人気作品、さらに三池監督自身「住む世界が違うような人。スーパースター」と語る木村との初タッグ。撮影が行われた真冬の京都で、作品についての思いを聞いた。

映画『無限の住人』を監督する三池崇史氏 (C)沙村広明/講談社(C)2017映画「無限の住人」製作委員会

映画『無限の住人』を監督する三池崇史氏 (C)沙村広明/講談社(C)2017映画「無限の住人」製作委員会

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 原作は、累計発行部数750万部突破を誇る人気漫画。不死身の剣士・万次(木村)と、復讐のために彼を用心棒として雇った少女・凜(杉咲花)が、壮絶な戦いに身を投じる姿が描かれる。

■三池監督から見た木村拓哉 万次は「運命的な役」

 撮影で共に過ごしてきた三池監督の目から見ると、木村と万次は「似ている」という。

 「自分から見ると、木村さんにとって運命的な役だと思っている。万次というのは、全く違うところで生まれた人が作り上げたキャラクターだけれど、リンクするものがある。そういう役と出会っていく“強さ”も必要ですよね。木村さんは、日本で唯一“スーパースター”って言える人物だと思うんです。万次は誰も知らない闇の世界に生きているっていう奴だけど、万次もジャニーズに入っていたらいい線いったんじゃないかな(笑)」。

 当初は「皆さんも感じていると思うんですけど、住む世界が違うような人でしょ?」と遠い距離を感じていたが、「非日常的な物語を作っている分だけ、リアルな木村拓哉という人物を逆に感じることができた。エンターテインメントを作っている人間にとって、木村さんとの仕事は夢ですよね。母親も『いよいよあんた、すごいな』ってびっくりしていました」と笑った。

■間近で感じた素顔「一つひとつに全力」

 三池監督が見た現場での木村の姿勢は「コツコツ、一つひとつに全力」。独眼の万次を演じるにあたり、撮影中は目が開いても映らないカットにも関わらず、常に片目が開かない状態にして過ごしていた。

 撮影を見学した際に見た木村の姿も、昼休憩で食事をとるときもずっと片目のまま。さらに、どんなに着込んでも震えるような寒さのなか、着物姿のまま、裸足で下駄を履いて“万次”として存在していた姿が印象に残っている。

 「朝から夜まで撮影があるのに、ご飯のときも含めてずっと。毎朝5時半くらいから片目になって、夜中までそのままですよ。芝居どころじゃないはずだし、殺陣も距離感がわからないはずなのに、『万次はそうだから』って押さえ込んでいるんですよね」。

 手放しで褒め称えたあと、「そんな人と仕事ができているので、ただごとで終わると申し訳ない」と責任感も語った三池監督。世界を意識した作品として大きな期待がかかるが、「たくさんの人に楽しんでもらうことも大事だけれど、その前に自分たちが楽しんでいないといけない。無我夢中にやっていれば、自然と日本人にしか作れない、日本の物語ができる。そういう作品は、世界中の人が見ても価値のあるものになると信じています」と決意をにじませた。

 同作にはそのほか、福士蒼汰市原隼人戸田恵梨香北村一輝栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵田中泯山崎努などが出演する。

関連写真

  • 映画『無限の住人』を監督する三池崇史氏 (C)沙村広明/講談社(C)2017映画「無限の住人」製作委員会
  • 映画『無限の住人』撮影の模様(C)沙村広明/講談社(C)2017映画「無限の住人」製作委員会
  • 撮影は京都で行われた(C)沙村広明/講談社(C)2017映画「無限の住人」製作委員会

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