• ホーム
  • 芸能
  • 入江悠監督、リアルにこだわる映画作り 『22年目の告白-私が殺人犯です-』

入江悠監督、リアルにこだわる映画作り 『22年目の告白-私が殺人犯です-』

 俳優の藤原竜也伊藤英明がW主演する映画『22年目の告白−私が殺人犯です−』(2017年6月10日公開)の撮影の様子がこのほど公開された。監督は、『SR サイタマノラッパー』シリーズで一躍注目を集めた入江悠氏。撮影の合間にプロデューサーの北島直明氏に、リアルにこだわる入江監督ならではの映画作りを聞いた。

【写真】その他の写真を見る


 22年前の自らの殺人を赤裸々につづった『私が殺人犯です』を出版し、あらゆるメディア、SNSによりその容姿とともに拡散され、一躍時の人となっていく曾根崎雅人を藤原、22年間事を追い続けてきた刑事・牧村航を伊藤が演じる。

 2013年から映画化に向けて動き出したが、ある壁にぶつかる。作品のなかでは“時効”が一つのキーとなるが、日本では重大犯罪の時効が廃止になっていたからだ。

 北島氏は「今の日本はまだ時効が残っているとうそをつこうと思ったけれど、根本でうそをついたら全部がうそになる。弁護士、法律家、報道の記者に取材して法律を勉強するところからスタートした」と明かす。

 調査を重ねた結果、時効の抜け穴を発見した。脚本は37稿の改訂を重ねられ、「自分だったらどうしようって考えられる話にするために、共感性を持たせたかった。映画だからうそをつくのは当然だけれど、極力リアルにしよう、今のルールにあわせたい」という思いから警察、法律、犯罪心理学の監修を入れ、物語に説得力を持たせた。

 “共感性”を高めるため、実名登場にも強いこだわりがあり、劇中にはLINE、ツイッター、インスタグラム、YouTube、Yahoo!、ニコニコ動画などが現実世界と同じ名前で登場している。

 この日は、曾根崎の殺人手記のサイン会に牧村が駆けつけるシーンが撮影され、一般聴衆、マスコミ関係者、被害者遺族など大勢が参加した。エキストラの演技力の高さに驚いていると、入江監督の意向でオーディションを経て選ばれた役者たちだと教えられた。

 「映画に登場するニュース番組の場面では、フロアディレクター、チーフ、カメラアシスタント、音声、AD、ヘアメイク、ヘアメイクアシスタント、タイムキーパー…全員キャスティングしています。全員に研修を受けてもらって、実際にニュース番組を作れるようになった」。

 ここまでするのは、主要キャストたちと関わる周囲の人物の反応を見せたいため。『アポロ13』など、宇宙を舞台にした映画では、地球の管制塔にいるスタッフのリアクションでことの重大さを現すことがあるが、それと同じく、ニュース番組のシーンではスタッフの反応も重要になるという。

 徹底的にこだわって撮影を終えた入江監督は「これほど準備に時間をかけたのは初めて」と振り返り、「脚本も書けば書くほど良くなっていく実感があったので、その時間は無駄じゃなかったなと改めて思います」とコメント。撮影に入っても脚本の直しは続き、「物語のつじつまがあっているかとか、キャストと一緒にシーン毎に検討をしながら台本を改訂していきましたが、常に『もっといい脚本にならないのか』ということを追求し続けていくのは、とても面白かったです」と語っている。



関連写真

  • 映画『22年目の告白−私が殺人犯です−』撮影の様子。(左から)藤原竜也、入江悠監督 (C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会
  • 被害者遺族を演じる役者たちはオーディションを経て選ばれた (C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会
  • (左から)伊藤英明、藤原竜也(C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会
  • 美しき殺人犯を演じる藤原竜也 (C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会
  • 伊藤英明は体を絞り、髪型を角刈りにするなど役作りに励んだ (C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会
  • 映画『22年目の告白−私が殺人犯です−』 (C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会
  • 映画『22年目の告白−私が殺人犯です−』撮影の模様 (C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会
  • 映画『22年目の告白−私が殺人犯です−』 (C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会
  • 映画『22年目の告白−私が殺人犯です−』 (C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会

オリコントピックス