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俳優としての評価高まる片桐仁、ドラマの面白さは「自分の思った通りにはならないこと」

 今年はTBS系ドラマ『99.9−刑事専門弁護士−』などで独特な存在感を放ち個性派俳優として活躍するかたわら、舞台でコントを披露したり、粘土作品を発表するなどマルチな才能を発揮している片桐仁。11月20日より全5回にわたって放送されるフジテレビTWO のオムニバスコメディードラマ『GAKUYA〜開場は開演の 30 分前です〜』で、物語のキーとなる小劇場「シアター黒猫」の小屋主・猫柳を演じる。役者として、今、ノリにノッている彼に、今作の魅力や役者としての現在の心境などを聞いた。

■幕が上がったらどんなことがあってもステージに出るしかない

――今回のドラマは若手クリエイターのたかせしゅうほうさんが脚本を書かれていますが、たかせさんは昔から片桐さんのファンだったそうですね。
【片桐仁】 大分で僕のライブを見てくださっていたみたいで、嬉しいです。たかせさんの脚本はコメディのセンスがとにかく素晴らしいので、そこに僕なりの面白さを盛り込めたらいいなと挑んでみました。他の役者さんも“台本通りやれば面白くなる”という安心感を感じながら演じていたと思います。

――ご自身のファンを公言されている方と一緒にお仕事をするのは、感慨深いものがあるのでは?
【片桐仁】 感慨深いというか、最高の気分です。もっとそういう人達と一緒に仕事ができたらいいですよね。才能のある若い人たちにこの業界をどんどん面白くしていってもらいたいです。若い頃は僕を使おうとしてくれる人たちもまだ若かったので、僕を起用したくても上司に「誰だそれは?」と言われてダメになることが多かったでしょう(笑)。でも、だんだん決定権を持つ同世代が増えてきたので、どんどん僕を使って欲しいです(笑)。

――今回のドラマは小劇場、中でも楽屋が舞台になっていますが、片桐さんにとって楽屋とはどんな場所ですか?
【片桐仁】 あまりいたくない場所……かな(笑)。楽屋は役者モードに切りかえざるを得ないというか。密閉空間だからか、圧を感じてあまり好きではないんですよね。早く楽屋から出たくなる。楽屋から舞台に出た瞬間に、何とも言えない開放感を感じます。あの開放感は経験した人にしかわからないと思いますけどね。あと、ドラマでも描かれている通り、楽屋は何かしらのハプニングが起こる場所でもあります。

――そういったハプニングが起こっても舞台には立たなければいけないので大変ですよね。
【片桐仁】 そうなんです。幕が上がったら役者はどんなことがあってもステージに出るしかないですから。

■メガネでもじゃもじゃ頭のキャラクターは全部演じたい(笑)

――近年は舞台だけじゃなくドラマや映画など幅広く出演されていますが、今後も俳優活動がメインになっていくのでしょうか?
【片桐仁】 俳優をメインの仕事だと思ってやっていますけど、コメディも好きなのでコントみたいなことももちろん続けていくと思います。ただ、コントでのお芝居も、役者のお芝居も同じ部分も多いと思います。

――舞台やコントなど様々なフィールドで活躍する片桐さんにとって、テレビドラマの魅力はどんなところですか。
【片桐仁】 ドラマに出演すると親や親戚に喜んでもらえるので、そこが一番の魅力かなと。ドラマは撮ったあとに、当然ながら編集されるので、自分の思った通りにはならないんです。そこに面白さを感じますし、監督やカメラマンさん、照明さんや録音さんなど、各々とのせめぎ合いをしながら良い作品を作っていくところも、テレビドラマの魅力だと思います。

――ちなみに思い出深いテレビドラマはありますか?
【片桐仁】 『うちの子にかぎって…』や『毎度おさわがせします』、『3年B組金八先生』をよく観ていました。中学生の頃に見ていた『北の国から』も大好きだったんですけど、ある日学校で“初恋編”を観ることになったんです。家で『北の国から』を観ながら号泣だったので“これはマズい、みんなの前で泣いちゃう”と(笑)。で、泣いちゃいけないと思ったら余計泣けてきちゃって、机に涙がポタポタ落ちたことを覚えています。まさか自分がそういう職業に就くとはその頃は思いもしませんでしたけど。

――今後はどんな役を演じてみたいですか?
【片桐仁】 演じたことのない役をやってみたいとは思いますけど、具体的に“こういう役がやりたい”というのはないです。ただ、僕のようなキャラクターが漫画に出てくると、いつか実写化されるならやりたいと思ってしまう自分がいます(笑)。

――映画『アイアムアヒーロー』の片桐さんがまさにハマリ役でした!
【片桐仁】 そうなんです!『アイアムアヒーロー』以外にも“これは僕でしょ”みたいなメガネでもじゃもじゃ頭のキャラクターは全部演じたいです。ロッチの中岡(創一)じゃなくて僕にオファーしてくださいね(笑)。

(文/奥村百恵)



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