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菅田将暉が明かす“次へのステップ”「仕事の“量”が大事な時期は終わった」

 現在放送中の連続ドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)のほか、今年だけで映画9本に出演。来年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の井伊虎松役にも注目が集まっている売れっ子俳優・菅田将暉。そんな菅田の出演作のなかでも今年最大の“話題作”になるであろう『デスノート Light up the NEW world』について話を聞いた。シリーズファンだからこその想いとは? 転機を迎えつつあるという自身の俳優業についても真摯に語ってくれた。

◆どうしても前作が無意識のうちにこびりついている

――菅田さんはもともと『デスノート』の大ファンだったそうですね。前作から10年を経て実現した続編にどんな気持ちで挑まれましたか?
【菅田将暉】 続編が作られるという話を知ったときは、まだ自分が出演することは決まっていなかったんです。なので、現代を舞台にあの『デスノート』の新作が製作されるということに純粋にワクワクしました。その後しばらくして出演の話が来たときは、驚きましたけどうれしかったですね。普段はあまり作品に対して私欲を持ち込まないんですが、今回は「デスノートに触れる!」「死神に会える!」「ミサミサに会える!」っていう気持ちが最初にきました(笑)。

――演じられたサイバーテロリストの紫苑は、感情移入が難しそうな役ですよね。菅田さんは以前、役を“瞬発力”で演じることが多いとおっしゃっていましたが、今作はどうでしたか?
【菅田将暉】 瞬発力ではできなかったです。この作品には、どうしても前作(のイメージ)が無意識のうちにこびりついていると思うんです。その続編をいまオリジナルでやる意義を探したとき、テーマは“これですべてを終わらせる”ということだと思いました。そのためにも、デスノートの戦いを僕自身が身近なものとして感じなければいけないっていう思いがすごくありました。デスノートは本当にあるものではないけど、そんなに遠い世界で起きていることでもないんだと。

――身近に感じられましたか?
【菅田将暉】 感じましたね。デスノートを使っているときってすごく滑稽なんです。相手は銃を撃ってくるのに、こちらは一生懸命ノートに名前を書いている。そんな滑稽なことをしていると「何やってんだろ」ってなりますよ(笑)。能力があるんだから、もっとほかにも道があっただろうに……。だからこそ、それがデスノートの魔力なんだなと感じられて。この映画において、紫苑は一番悲しい部分を背負っているんです。単純に嫌われる役でもないし、かといって好かれるわけでもない。そういうことに関係なく、ただただキラ側の人間として、三島(東出昌大)やLの後継者・竜崎(池松壮亮)と対決していくという役でした。

◆来年から一つひとつの仕事にもっと時間をかけられるように

――この作品に限らず、ドラマ、映画と出演作が目白押しですね。今年1月のインタビューでは「作品は質だけでなく、量をこなすことも大事」とおっしゃっていましたが、その後のテレビ番組では「ちょっと疲れてきた」という発言もありました。今はどんなお考えですか?
【菅田将暉】 たぶんそのとき、そのときの流れってあると思うので、かたくなに「こうしなきゃいけない」とは思っていないです。ただ来年あたりからは、一つひとつの仕事にもっと時間をかけられるようにしようと思っていて。

――そう思ったのはどうしてですか?
【菅田将暉】 (量をこなす時期は)諸先輩方も通ってきた道だと思うんですが、自分にとっての量が大事な時期というのが、もう終わったのかなと。映画やドラマ、CMなどとにかく多くの作品に出て、常に表舞台に立っていられればいいというだけでもないなと思っていて。そのぶん一つひとつにかけられる時間は限られてきますし。今はおかげさまで毎日忙しくさせてもらっていて、変な反感を買うこともなくやってこれているので、その環境がすごくありがたいと思っています。それはそれで今の自分の姿だと思うんですが、同じことを繰り返すことから、その次に向かうほうにシフトするってことですかね。

――確かに露出が多いのはリスクもありますね。菅田さんは反感を買わないタイプだとは思いますが。
【菅田将暉】 そこなんですよね、僕らが気をつけなきゃいけないのは。台本を読んで現場で芝居をするっていうことは同じでも、プラスアルファとして“見せ方”を考えなければいけないんだと思います。マイナスになるようなことはしちゃダメだし、同じことを続けていてもしょうがない。そう考えた結果、これからもっとおもしろいものを作っていこうと思うと、次の段階へ行くべきタイミングなのかなっていうことです。

◆これからは“理屈”ではなく“気持ち”を優先すべきなのかな

――量をこなすことで見えてきたことや、やってよかったと思うことはありますか?
【菅田将暉】 ちゃんと疲れることができたってことですね。若いとよく言われるじゃないですか、「まだ若いんだから!」って。そう言われる前に働いてやろう、みたいなところがあったので(笑)。それに若いときって、自分が何をできないのかを知ることも大事で。そういう意味ではそれが知れたと思いますし、肉体的な限界があることもわかりました。

――仕事の量が変わるということは、これからの作品選びも変わっていきそうですか?
【菅田将暉】 仕事は僕が決めているわけではなく“軍師”がいるので(笑)。もちろん僕も一緒に戦略は考えているんですけど……最終的には直感という要素が大きいと思います。“今はこういう流れだから次はこれ”って論理的に考えるやり方もありますけど、これからは“これをやりたい!”っていう気持ちを優先すべきなのかなと。今の僕は本当に“縁”でつながれている日々で、理屈ではなく“今やるべき作品”って感じるものがあるんですよ。それをひもといていくと、結果的にいろいろな意味があったりして。その日々を、そのままに過ごしていくっていう感じですかね。

――服作りをされていたり、クリエイティブなことが好きな印象ですが、監督業やプロデュースなどにも興味があったりするんですか?
【菅田将暉】 自分がやるべきだと思えるものがあればやってみたいですが、今のところはまだないですね。ただ、企画の段階で“こういうことがやりたい”というものはつねづね持っていて。そういうものは、いつかプロデューサーや監督を口説いて実現させられたらいいなと思っています。
(文:加藤 恵)



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