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キンコン西野、同期・綾部のNY行きに憧憬「僕にはできない」

 「来年40になるということで、ニューヨークで活動をずっとやっていきたいと思います。コンビ解散はしませんが、来年3月いっぱいで一旦お休みです。ビッグになるまで帰って来ません」。今月8日の夜、緊急会見を開いたピース綾部祐二(38)はこう宣言した。かねてから「夢はハリウッド」と公言してはいたものの、無期限で単身渡米するという覚悟にさまざまな声が相次いだ。そんな綾部と同期芸人で、2013年にひと足先に米NYで個展を開き“海外進出”を果たしたのが、キングコング西野亮廣(36)だ。今回は2人の足跡と西野へのインタビュー取材から、綾部がぶち上げた壮大な計画への率直な思いに迫った。

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■対照的な芸人人生 絶頂期に挫折した西野を救ったタモリの金言

 1999年にそれぞれ、NSC(吉本総合芸能学院)大阪校22期生(西野)と東京校5期生(綾部)という形で“芸人”としての一歩を踏み出した2人。NSC在学中にNHK上方漫才コンテスト最優秀賞を受賞し、2001年にレギュラー番組『はねるのトびら』(フジテレビ)が始まるなど、ロケットスタートを切った西野に対し、同級生と2人で家賃9万円のマンションに住んでいた綾部は、向かいにあった家賃40万円のマンションを眺め「いつかテレビに出て、こっち側に引っ越すぞ!」と夢見る日々を送っていた。

 NSC在学中にコンビ「スキルトリック」を結成するも、わずか半年で解散。いきなり出鼻をくじかれた綾部は、事務所社員の勧めで、劇場の照明の仕事をしばらく行うこととなる。2014年3月7日放送の『無名時代』(フジテレビ)では、その当時に抱えていた率直な心境を明かしている。「先輩とかみんながドッカンドッカンやっている中、僕はね、幕の後ろにずっといるわけで。本来は、舞台に立ちたいと思って来ていて、何ならテレビに出たいと思って来ていますから『これ、道のり長すぎるぞ』と思っていましたね。何をやっているんだろうなぁっていう不安な時期でしたね」

 一方『はねトび』がゴールデンタイムへと昇格し、各局でレギュラー番組を持つなど、快進撃が続いているかに見えた西野だったが、25歳の時に“挫折”を味わった。「冠番組持って、視聴率も20%取ったら、自分はスターになれると思っていたんですけど、あんまりいい景色が待ってなかった。打席に立たせてもらっているのに、景色を変えることができなかったので『自分はそういう才能がないから、違う方向に行くしかない』と思うようになりました」

 そんな時、タモリから金言を授かる。「お前、とにかく時代を追っちゃダメだ。時計の針は回っているから、お前が今どこにいるかわからないけど、絶対そこまで回ってくるから、そこにいとけ」。ブレイク芸人の登竜門となっていた「ひな壇トーク番組」に出演しないと決め、自分なりのやり方で頂点を目指すことにした。

■綾部のNY行きに「ドキドキした」 同期・西野の贈る言葉

 絵画や街づくりなどの芸術面での活動を進めていく西野に対し、2003年に又吉直樹(36)と「ピース」を結成した綾部は、その後『ピカルの定理』などテレビで活躍。2010年には日本一のコント師を決める『キングオブコント』で準優勝を果たし、お茶の間でもおなじみの存在となった。昨年7月には又吉の著書『火花』が第153回芥川賞に輝き、最近では「コンビ内格差」を出演番組などでネタにすることも多かったが、相方の快挙に触発された綾部は夢を追って、来春アメリカへと飛び立つ。

 今回の綾部の決断について、西野は“同期”という立場からどのように受け止めたのだろうか。「めちゃくちゃいいと思いましたし、何かドキドキしましたね。何か面白いことをしていて、芸人っぽいって思いました」。先に海外へと飛び込んだ先輩としてのアドバイスはあるのか。「恐れ多いですよ。コイツ(絵本)の力を借りて、何とか世に出ようとしている僕と比べて、体ひとつで行っちゃう綾部はカッコいいですよね。僕にはできないです」と憧憬のまなざしを向けた。

 会見の翌々日、ピースと仕事現場が一緒になったという。「たまたま楽屋に居たのが、僕と綾部と又吉だったんですけど、何かまともな芸人がひとりもいなくて、誰もお互いアドバイスできないみたいな状況で『何か、変なことになってるね』みたいな話をしましたね」と微笑む西野。「世間の方が『俳優ナメるな』とか『語学できないだろう』とか言うのもわかる」と理解を示しながらも、同期の壮大なチャレンジは大手を振って応援するだけだ。

「そんな批判は本人も百も承知の上で、たぶん『自分がこのままやっても、10年後、15年後はここにいるな』っていうのが見えちゃったんじゃないですかね。その確認作業で余生を生きるか、全くわからないところに、もしかしたら大ケガするかもしれないけれども、そっちにコミットするかっていうのを天秤にかけたときに、全くわからないことをした方が楽しいなと本人が思っちゃったんだから、周りは野暮なことは言わず『行って来い』ですよね」

 「僕もバンバン海外に行くので、もしタイミングが合えばぜひ」とコラボにも前向きな西野。21日に発売した自身4冊目となる絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)には、このような一文がある。「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」。新天地に単身乗り込んでいく綾部に向けて、西野からの贈る言葉だ。



関連写真

  • 同期芸人のピース・綾部祐二のNY行きに憧憬のまなざしを向けるキングコング・西野亮廣 (C)ORICON NewS inc.
  • 「おもしろ絵本作家」になったキングコング・西野亮廣の自宅兼アトリエでインタビュー (C)ORICON NewS inc.
  • 黙々と作業に取り組むキングコング・西野亮廣 (C)ORICON NewS inc.
  • 作業机には作品の卵がズラリ (C)ORICON NewS inc.
  • 絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)のカット画像
  • 絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)のカット画像
  • 絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)のカット画像

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