『週刊少年ジャンプ』（集英社）で連載中の人気漫画『ハイキュー!!』（作：古舘春一）を原作とした、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“烏野、復活！”初日公演前の公開ゲネプロが28日、AiiA 2.5 Theater Tokyoにて行われた。終了後には主人公の日向翔陽役の須賀健太らキャスト陣の取材会が実施され、初日にかける意気込みを語った。

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　バレーボールに魅せられた少年・日向翔陽と天才プレーヤー・影山飛雄を中心に、鳥野高校バレー部の仲間たちの熱い思いと、ライバルとの真剣勝負を描く青春スポーツ漫画。昨年11月に舞台化され、今年4月に再演。そして今回待望の新作が幕を開ける。

　描かれるのは、主役校である烏野高校の部員たちが音駒高校との“ゴミ捨て場の戦い”や、インターハイ予選での試合を通してさらに成長する姿。新作には音駒高校をはじめ、常波高校、伊達工業高校、青葉城西高校らも新たに登場する。

　須賀はこれまでの初演・再演時に「人生で一番動いている舞台」と話していたが、新作公演は「更新しました」。演出を手がけるウォーリー木下氏も「ちょっとしたサーカス団だ」と表現するほど動きが激しい。それでも須賀は「それくらい汗をかくからこそ、いい芝居に繋がっていく。原作の世界を舞台上で体現できている」と自信をのぞかせた。

　新作公演では「出演する人数がすごく増えた。全員で29人」と須賀。冒頭の全員での“オープニング”にも力を入れており、「そこでグッとなれるようにしたい」。「動きが激しく、正直、手を抜きたいと思う瞬間があるのですが、日向として舞台に立っている以上、そんなことは言っていられない。心があるから体が動く」と語った。

　日向翔陽と影山飛雄（木村達成）によるコンビも見どころの一つ。これまでの2人の成長ぶりについて木下氏は「コンビの呼吸が合うのが早くなってきている。体と頭の回転の速さもめきめきあがっている」と押している。

　会見には影山飛雄役の木村、音駒高校・孤爪研磨役の永田崇人、黒尾鉄朗役の近藤頌利、伊達工業高校・青根高伸役の新井將、二口堅治役の木村敦、常波高校・池尻隼人役の松田裕、青葉城西高校・及川徹役の遊馬晃祐が出席した。舞台はきょう28日から11月6日まで同所で上演され、その後岩手、福岡、大阪、東京凱旋公演が行われる。