新海誠監督の長編アニメーション『君の名は。』が、全国映画動員ランキング（興行通信社調べ）で9週連続1位を獲得した。8月26日の封切りから10月23日までに興行収入は累計164億円を突破。宮崎駿監督作品『崖の上のポニョ』の155億円を超え、歴代邦画アニメーション4位、洋画も含めた日本での歴代興収ランキングでは『アバター』を超えて9位に浮上した。

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　同作は、夢で見た少年と少女の恋と奇跡の物語を、新海監督ならでの精緻な色彩と繊細な言葉遣いで描いていく。主人公の東京で暮らす男子高生・立花瀧（たちばなたき）の声を神木隆之介、ヒロインで山深い田舎町に暮らす女子高生・宮水三葉（みやみずみつは）を上白石萌音がそれぞれ務め、音楽をRADWIMPSが担当している。

　原作小説、サウンドトラックなど関連作品も好調で、舞台となった岐阜を訪れる“聖地巡礼”も話題に。作品に魅了されたリピーターが続出し、社会現象ともいえるブームとなっている。

■歴代映画興行収入ランキング
1位『千と千尋の神隠し』（2001年）／308億円
2位『タイタニック』（1997年）／262億円
3位『アナと雪の女王』（2014年）／254.8億円
4位『ハリー・ポッターと賢者の石』（2001年）／203億円
5位『ハウルの動く城』（2004年）／196億円
6位『もののけ姫』（1997年）／193億円
7位『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ！』（2003年）／173.5億円
8位『ハリー・ポッターと秘密の部屋』（2002年）／173億円
9位『君の名は。』（2016年）／164億円
10位『アバター』（2009年）／156億円