イラストレーターで俳優としても活躍するリリー・フランキー(52)が、映画『一茶』(2017年公開)で江戸時代を代表する俳諧(はいかい)師・小林一茶を演じることが12日、わかった。世間に知られる一茶のイメージを刷新した藤沢周平氏の原作を基に、知られざる半生を初めて映画化する。 「やせ蛙 まけるな一茶 これにあり」「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」。一茶の俳句は、風雅を尊ぶ伝統において、より素朴な世界観のなかに人間の心情を謳(うた)い、後世に続く偉人に大きな影響を与えてきた。同映画では、長年にわたる一茶と家族との愛憎、世間との埋まらない溝への葛藤、時に執拗なまでに求めた愛情など、知られざる“人間・小林一茶”とその家族の物語が描かれる。
2016/10/13