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『スクール・ウォーズ』別の人が演じていたかも 山下真司「俺でよかった」

 「『スクール・ウォーズ』で、人生が変わった。その名を汚さないような生き方をしなければいけない、とずっと思ってきたし、それはこれからも変わらない」と語るのは、俳優の山下真司。1984年〜85年にわたりTBS系で放送され、いまなお語り継がれる伝説のドラマ『スクール・ウォーズ』で、主人公の“泣き虫先生”滝沢賢治を熱演して国民的人気者になった。

名作ドラマ『スクール・ウォーズ』への思いはいまも山下真司 (C)ORICON NewS inc.

名作ドラマ『スクール・ウォーズ』への思いはいまも山下真司 (C)ORICON NewS inc.

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 役のイメージは30年経ったいまも消えず、バラエティー番組でネタにされることもある。「本当は嫌なのよ。『悔しくないのかっ!!』と言って、お笑い芸人をビンタするの(笑)。でも、『スクール・ウォーズ』を知らない世代の人に知ってもらうきっかけになればいいな、とも思うし。だから、バラエティーでも俺はいつも真剣に演じている。でないと、作品に対しても、作品のファンに対しても失礼、申し訳ないと思うから」。

 そういう筋の通った熱血ぶりが、また役のイメージと重なって、山下=滝沢先生の結びつきを強固にする。

 「はまり役と言われるのは、うれしいよね。当初、事務所の社長は、滝沢のモデルとなった山口良治先生に顔が似ていた別の俳優にやってもらおうと考えていたらしい。でも、プロデューサーが『山下がいい』と選んでくれて。そのひと押しがなかったら、いまの自分はいないからね。いまでは、『俺でよかった』という自負もある。プロデューサーが気づいていたかどうかはわからないけど、俺、泣き虫なのよ(笑)。撮影中、泣きすぎちゃって、涙をおさえるのが大変だったんだから」。

 30年前の撮影を思い出しながら、また涙ぐむ。『スクール・ウォーズ』は、高校ラグビー界で全く無名の弱小チームが、ある一人の教師が赴任してから、わずか数年にして全国優勝を果たすまでの軌跡を描いた物語。それは、まさに奇跡のような物語だった。

 数多くの名場面、名せりふが生まれた中で、山下が躊躇なく選んだのは、「信は力なり」だった。それは、モデルとなった山口さんの座右の銘でもある。

 「信は力なりの『信』とは『愛』のこと。ドラマの中で、滝沢が中学時代を回想し、野球部で監督をしていた恩師の言葉を思い出すシーンがある。『愛とは相手を信じ、待ち、許してやること』。実際に山口先生が恩師から授かった言葉なんですが、それが奇跡の原点になっていて、このドラマの原点でもある。相手を信じるって、言うのは簡単だけど、どこまでも、とことん信じきるのは難しい。でも、信じることで自分も強くなれるし、信じてもらえたら強くなれる。そういう真っ直ぐな愛が奇跡を起こすんだと思う」。

 スマートフォンのメッセージが相手に読まれたか否かで揺らいでしまう希薄な“信頼関係”がまん延している時代。目を覆いたくなるような事件も後を絶たない。

 山下は「『信は力なり』を信じて、愛を与え合えば、家庭だって、会社だって、世の中すべてうまくいくのだろうに、なかなかそうないのが現実だからね。だからこそ、皆で『スクール・ウォーズ』を観てもらいたいね(笑)」。

 このたび、『スクール・ウォーズ』全26話が全編にわたってデジタル処理を施された美しい映像でBlu-ray化される(9月7日発売)。

 「映像を見ると、汗や涙がよりクリアに見えてリアリティーがより伝わると思うし、新たな感動がいっぱい得られると思う。ラグビーのシーンも立体感があって迫力があるし、何より、皆、若いよね(笑)」。

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