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ブレイク中の厚切りジェイソン「自分に才能があるとは思ってない」

 日本人にとって当たり前となっている日本の習慣や言葉に独自の目線でツッコミを入れる『Why Japanese people!?』ネタでブレイクした厚切りジェイソン。IT企業の役員と芸人という“二足のわらじ”で話題を集めているが、最近ではその豊富な知識を活かしてコンメーターとしてテレビ番組に出演するなど、活躍の場を広げている。ORICON STYLEは、そんな彼に『Why Japanese people!?』が持ちネタになった経緯やお笑いに対する思いなどについて聞いた。

ORICON STYLEのインタビューに応じた厚切りジェイソン (C)oricon ME inc.

ORICON STYLEのインタビューに応じた厚切りジェイソン (C)oricon ME inc.

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■失敗したら軌道修正すればいい 面白そうだと思ったらやってみる

──9月4日に開催されるワタナベエンターテインメントの「お笑いネタ祭り2016」にご出演されますが、どんなところが楽しみですか?
【厚切りジェイソン】 お笑いが好きなので、純粋にみなさんのネタを見るのが楽しみですね。ネプチューンさんと一緒にステージに立てるのも光栄ですし……(資料を見ながら)えっ、加藤師匠(ザブングル)は予選組なんですか!? まあ、加藤師匠は出られるでしょう。初めて来日して見た時から、加藤師匠のリアクション芸は最高でしたから。というか、(WEL FESに出演する)ほぼ全員、ジェイソンより面白いと思いますよ。

──でも、ジェイソンさんも2年連続で「R−1ぐらんぷり」決勝進出にされて、ピン芸人にとっては最高の栄誉を得ましたね。
【厚切りジェイソン】 それは運と出会いに恵まれたからですよ。『Why Japanese people!?』も、「1回だけじゃなくて、3回やると面白いよ」って、とある番組の演出の方のアドバイスをいただいたんです。実際にやってみたら、本当にウケて、持ちネタになりました。自分にお笑いの才能があるとは思ってないんですよ。

──養成所にいた頃から、日本について疑問に思うことをネタにするという芸風だったんですか?
【厚切りジェイソン】 いえ、養成所の最初の頃は時事ネタからピックアップしたネタをやっていました。「『国家機密保護法』って何!?」といった感じのものです。ただ、全然ウケませんでしたね。アメリカのスタンダップコメディでは政治批判を込めることが多いので、試しにそのスタイルでやってみたんですけど、日本のお笑いには合ってなかったみたいです。

──やっぱり芸人を目指すからにはお笑いで売れたいという気持ちがあったのですか?
【厚切りジェイソン】 実は芸人を目指していたというよりは、単純にお笑いを見るのが好きで、面白そうだと思ったからやってみた、というほうが大きいんです。今持っている知識とか、経験とか、意見とかをどう活かせるのか、どうすれば影響を与えられるのか。そう考えた時に、なかなか日本のなかにいるとたどり着かない海外の意見を言うものだったら、何か影響を与えることができるんじゃないかと思ったんです。やりたいと思ったら即行動するほうなんです。結婚もそうでしたよ。「この人だ!」と思ったらから、即プロポースしました。

──まったく迷いがないんですね。失敗を恐れることはないんですか?
【厚切りジェイソン】 全然ないですね。失敗したら、軌道修正すればいいだけですから。例えば実際に養成所に入ってみてダメだなと思っても、自分がお笑いに向いてないとわかっただけでも収穫じゃないですか。単純に面白い経験もできるし、リスクはゼロ、メリットしかないんですよ。

■芸人の世界って努力よりも運が大きいと思うんですよね

──世の中には売れないまま、10年20年と芸人を続けている人もいますが……。
【厚切りジェイソン】 これを言ったら怒られるかもしれないけど、芸人の世界って努力よりも運が大きいと思うんですよね。それと、努力の方向性が間違ってることもあると思う。よく言うのは、形にこだわると成功しにくいと思うんです。たとえば「この芸風がダメ」と思ったら、もうすっぱりと違うことを試してみればいいと思います。

──ジェイソンさんが政治ネタをやめたように?
【厚切りジェイソン】 そうですね。あと、ゴルゴ松本さんから漢字ネタをもらったことがあるんですけど、全然ウケなくて、オーディションも何回も落ちてしまって……だからそのネタは全部捨てました(苦笑)。ゴルゴさんがやったら面白いことでも、ジェイソンがやったら全然面白くない、ということがあるんですよ。多くの売れていない芸人は、「俺はこのネタで勝負するんだ!」と言って、10年も20年も同じことをやっているように思う。だけど大事なのは形じゃなくて、成功することじゃないですか。

──ちょっと古いかもしれませんが、おそらく『この道一筋』みたいな美意識が日本にはあるんだと思います。お笑い以外のことに手を出してバッシングされる芸人も少なからずいますし。
【厚切りジェイソン】 別に他人に何を言われても気にすることはないじゃないですか。自分のやりたいことをやればいいんです。ジェイソンもTwitterで炎上することがありますけど、そこで言われることは全然気にならないです。たいていがただの感情論であって、全く合理的な話じゃないですから。合理的な反論がきたときも、それについて考えて、自分を改めたり、あるいはそれに対してまた反論したり、といったディベートもできるけど、意外とそういう意見は少ないんですよね。だから炎上は基本的に放っておいています。でも、フォロワーが増えるからうれしいです(笑)。

(文/児玉澄子)

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