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室井滋、木梨憲武との掛け合い「安心した」 声優続投「相性がいい」

 『第76回アカデミー賞』で長編アニメーション賞を受賞し、興行収入110億円を記録したディズニー/ピクサー作品『ファインディング・ニモ』(2003年)の続編『ファインディング・ドリー』(16日より公開中)。室井滋が声優を務めたナンヨウハギのドリーと、とんねるず木梨憲武が声優を務めたカクレクマノミのマーリンの掛け合いも、前作が多くの人から愛された理由の一つ。愛着のあるキャラクターを続投した2人に、久々に演じた役柄への思い入れや、“忘れんぼう”のドリーから学んだことを聞いた。

『ファインディング・ドリー』でドリーの声優を務めた室井滋(左)、マーリンの声優と務めた木梨憲武 (C)ORICON NewS inc.

『ファインディング・ドリー』でドリーの声優を務めた室井滋(左)、マーリンの声優と務めた木梨憲武 (C)ORICON NewS inc.

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 今作では、忘れんぼうのドリーが、唯一忘れなかった家族の思い出を探すため、マーリン、ニモの親子と一緒に海の生物にとって禁断の“人間の世界”で大冒険を繰り広げる。全米では『トイ・ストーリー3』や『アナと雪の女王』の最終興行収入を抜き、アニメーション史上1位の興行収入に期待が高まっている。

――久しぶりにドリー、マーリンを演じた感想は?

室井:時間が経っていたので、どういう風にしゃべっていたのかなとか、納得できるところまでもっていくのには時間がかかりました。

木梨:アフレコは粗い映像からスタートして、本当のキレイな映像には最後まで出会えなかったんです。室井さんと一緒にアフレコをしたことは一度もなくて、僕の場合はシーンごとにバラバラにセリフをいただいて、そのシーンごとの映像も粗かったり、キレイだったり、手書きだったりしましたね。前回のマーリンの声をちょっと聞かせてもらって『こんな感じだったなぁ』って思い出しつつも、マーリンの場合は基本的にニモを探して叫んでいました(笑)。

室井:私は全体のストーリーを白黒の映像で見ていたので、最初に登場する赤ちゃん時代の“ベビードリー”も自分が演じるって勘違いしていて、一生懸命子どもの声の練習をしていたんです。そこばっかり自信満々にやっていたら、違いますからって言われてショックでした(笑)。なので、あまり練習していない部分からのスタートでしたし、子どものときのドリーはどんな声をしていて、木梨さんのマーリンは今どういう風にしゃべっているのかとか、自分以外のことは全然わからない状態でした。

木梨:そういうとき、ちょっとニュアンスが崩れると監督から『今の映像見てみましょう』って、その都度細かく指導されたりして。

室井:ちょっとだけ今の木梨さんの声を聞かせてもらったときに、昔のドリーとマーリンの会話はこんな感じだったなぁって思い出して、それを聞いたときに大丈夫だなって初めて安心しました。私たち声の相性がすごくいいですよね。

木梨:僕も同じように2人の声を合わせた部分を聞かせてもらったら、見事に会話をしていた。室井さんがドリーに見えて、ドリーが室井さんに見えることがあるくらい、2人がシンクロしていました。

――いつもすぐ忘れちゃうドリーが、家族の思い出だけは忘れず、探すことを諦めない姿が印象的ですが、そんなドリーを見て学んだことはありますか?

室井:忘れちゃうからマイナス思考の持ちようがなくて、そういうところが逆に力強い。私たちって余計なことを考えすぎているかもしれないです。私もこれから先の人生、ドリーみたいに忘れたいことは忘れて、大事なことだけ覚えていようって思いますね。そこが魅力でもあるし、また同じ失敗を繰り返すかもしれないけれど、今回のドリーはそれを恐れていないところがいい。

木梨:確かに、一番重要なことだけちゃんと覚えていたらいいんだなって思います。意外に僕もドリーっぽいところがあって、すごく怒っていたけれど何に怒っていたのかさっぱり忘れて寝ちゃうこともある。

――忘れんぼうのドリーと心配性のマーリン。それぞれお2人と似ている部分はありますか?

室井:元々、ドリーみたいになれたらいいなって思いながら毎日吹替をしていたので、ドリーみたいになっちゃえばいいんだって思った瞬間から私も財布を忘れたり、携帯を忘れたり…。それだけが理由じゃないかもしれないけれど、時期もリンクしちゃったので私はドリーのせいにしています(笑)。

木梨:マーリンっぽいかはわからないけれど、うちの子どもに対してはぶつぶつうるさい方です。子どもに質問をすると、その質問の仕方が嫌なんでしょうね。そういうときに僕が『答えないね〜、いいね〜』って言うのが、うちの子どもと僕の関係。心配はしているけれど、大きくは心配していない。そうすると子どもも普通の答えじゃ面白くないから、答えないほうが面白いみたいになっちゃって。『怒っているね〜、反抗期入っちゃった?』って聞くと『入ってねーよ』って返ってきて、『反抗期じゃないんだ〜』とか、そういうやりあいをしているとうちの奥さんに 強めに怒られる。それが1セットです。前作のときは下の子がまだ生まれる前だった。今回は映画館で観られるので、どういう反応をするのかも楽しみですね。

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