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映画『ゴーストバスターズ』裏話 ビル・マーレイの“捕獲”に一苦労

 新しいキャストを迎えて30年ぶりに復活する映画『ゴーストバスターズ』(8月11日〜14日先行公開、19日全国公開)。監督を務めたポール・フェイグ氏は、前作に出演した俳優ビル・マーレイから製作の許可をもらおうとしたが、エージェントを持たないことからオファーを出しにくい俳優として知られるマーレイにどうアプローチしたのか。ゴーストよりも“捕獲”が大変そうなマーレイに接触し、さらに念願かなってカメオ出演してもらうまでの苦労を明かした。

(左から)今回『ゴーストバスターズ』のメガホンをとったポール・フェイグ監督、前作の監督アイヴァン・ライトマン氏

(左から)今回『ゴーストバスターズ』のメガホンをとったポール・フェイグ監督、前作の監督アイヴァン・ライトマン氏

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 本作の舞台はニューヨーク。コロンビア大学の素粒子物理学博士エリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)は、世界で初めて心霊現象を科学的に証明する研究を重ねていたが、大学側に一方的に研究費を打ち切られてクビに。その知識と技術力を生かすため、“幽霊退治”を行う会社「ゴーストバスターズ」を起業する。

 1作目と2作目で監督を務め、今回企画をしたアイヴァン・ライトマン氏から監督を依頼されたフェイグ氏は、前作に出演していたマーレイとダン・エイクロイドから製作の許可をもらおうと考えた。

 ハリウッドスターは通常エージェントが仕事のオファーやギャラの交渉などを行うが、マーレイにはエージェントがいないため、オファーが出しにくい俳優として有名。これまでも『トイ・ストーリー』のバズ役、『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役など、マーレイが演じていたら歴史が変わっていたであろう大役のオファーがたくさんあったという。

 そんなマーレイにまず電話をしてみたというポール監督は「ビルには本当にエージェントがいないんだよ。だから電話して20秒くらい話したけどそこで切れてしまった。『彼が途中で切ったのかな?』それとも『電話に切るためのスイッチがあるのかな』って心配になった」と当時の状況を説明。電話では接触が難しいと思ったが、その後マーレイとエイクロイドに会う機会に恵まれる。

 「ダンはとてもすてきで長話をしたんだ。この企画についてとても興奮していたよ」とすぐに打ち解けた様子。この調子で勇気を出してビルの元へ向かうと「ビルも企画に夢中になってとても協力的だった。だから最後に『何かで僕らの映画に関わってくれることを願っているよ』と言ったんだ。そしたらビルは『おお、イヤァ。オッケー…』って感じで、突然いなくなってしまった」と話し、製作の許可はもらえたものの、出演してもらおうとすると、すぐに返事はもらえなかったと告白。

 たくさんの友人たちがマーレイに連絡を取ってくれるなど協力があったが、撮影前日まで本当に来るのかわからず、フェイグ監督は「『彼はやるかもしれない。実際彼はやるように思えるよ』とずっと聞かされていたけど、前日まで本当に来てくれるかどうかわからなかったんだ。でもついに撮影日の朝になり、セットに行って『ビルはここにいるの?』と聞いたら、『メイクアップのトレーラーにいます』と言ったんだ。僕はオーマイゴッドって感じだったよ」と、当日になってようやく安心できたという。

 念願かなったマーレイの出演。役柄について詳細は明らかにされていないが、きっと大きなインパクトを残しているに違いない。

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