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小栗旬×福田雄一監督で『銀魂』実写映画化 原作者「叩かれるのが常。コケてもいいから見てみたい」

 漫画実写化の請負人ともいうべき小栗旬が、『週刊少年ジャンプ』(集英社)の看板コミックを実写映画化する『銀魂』(2017年公開)で、銀髪の“万事屋”坂田銀時役で主演することが30日、わかった。脚本・監督は『勇者ヨシヒコ』『アオイホノオ』(テレビ東京系)などコメディで定評がある福田雄一監督。原作者の空知英秋氏は「原作の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、もう今さら何をやっても読者の皆さんの『銀魂』キャラ像はブレないと信じています」とコメント。現時点では小栗以外のキャストとストーリーは未発表。撮影は7月からスタートする。

映画『銀魂』:主演

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 原作は、パラレルワールドの江戸を舞台に抱腹絶倒のギャグと壮絶アクション、さらに厚い人情劇も詰め込んだ痛快エンタテインメント。宇宙からやってきた“天人”の台頭と廃刀令により、かつて隆盛を極めた侍は衰退の一途をたどるなか、そんな時代に己を信じる侍魂を堅持するちょっと変わった男・坂田銀時を主人公に、銀時と出会った仲間の身におきるさまざまな事件を描いていく。

 2004年より連載が開始し、単行本発行部数は累計5000万部を超えている人気作。これまでにテレビアニメ化と、2度の劇場アニメ化(『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』2010年/興収10.7億円、『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』2013年/興収17億円)を経て、今回の実写映画化が実現した。

 原作者の空知英秋氏は「メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟。原作の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、もう今さら何をやっても読者の皆さんの『銀魂』のキャラ像はブレないと信じていますし、ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もした上で、それでも泥舟でもいいから『銀魂』に乗りたいと言ってくれた方々ですから、そんな人たちの作るまた別の形の『銀魂』ならコケてもいいから見てみたいな、見てもらってもいいかなと思ったのが実写化をうけた僕の率直な気持ちです。わざわざ沈む船に乗り込んだ“現代”の“侍”たちの姿を見て、笑うもけっこう、泣くのもけっこう。映画と一緒にその顛末もお楽しみあ〜れ」とコメントしている。

 主演を託された小栗が演じる銀時は、天パの銀髪が特徴。普段は気の抜けたような向上心ゼロの怠け者だが、剣の腕はかなりのもので、かつては攘夷戦争に参加し「白夜叉」の異名を持つ伝説の侍。この日の実写化発表では小栗のコメントは寄せられていないが、小栗自身、銀魂ファンであり、単行本27巻には「小栗旬之介」という小栗のパロディキャラが登場していることも知られている。

 また、連載がクライマックスに向けて盛り上がるタイミングでの実写映画化を手がけることになった福田監督は「空知先生から大切な作品を任せていただいたこと本当に光栄です。原作の魅力を実写化でも表現できればと、僕が確たる信頼を寄せている最強のキャスト、スタッフに集結していただきました。空知先生にお会いしたときに『福田監督ということは今回ももちろん低予算ですよね!』と言われたのですが、銀魂ともなると、残念ながら(?)たくさんの予算をいただけました。この予算、たくさん笑えて感動できる銀魂のために使い切りたいと思います」と意気込んでいる。

 先日も『鋼の錬金術師』『東京喰種 トーキョーグール』の実写映画化が発表されたばかりだが、手堅くヒットが見込める人気漫画の実写化はこの先も続いていきそうな流れがある。そんななかで、漫画実写のキャラクターを演じれば右に出るものはいないと言われる小栗。ここ最近では、連続ドラマから映画化された主演作『信長協奏曲』での織田信長と明智光秀の二役が記憶に新しい。これまでにも、その名を世に知らしめたドラマ『花より男子』(TBS系/2005年)から『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系/2007年)映画『クローズZERO』(2007年)『岳-ガク-』(2011年)『宇宙兄弟』(2012年)『ルパン三世』(2014年)と抜きん出た数の漫画実写化作品でメインキャラを演じ、その好演が話題になるとともにそれぞれの作品でヒットを連発していた。今年も公開中の『テラフォーマーズ』に続いて、主演作『ミュージアム』(11月12日公開)が控えている。この先も“名優”にかかる期待は大きそうだ。

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  • 映画『銀魂』:主演
  • 脚本と監督を務める福田雄一監督
  • 『銀魂』1巻

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