和楽器バンド、日光東照宮で奉納ライブ

 デビュー3年目を迎えた和風ロック・グループ和楽器バンドが25日、栃木・日光東照宮五重塔前で奉納ライブを行った。今夏の「リオ五輪」放送ではテレビ東京系のテーマ曲と応援歌を同時に担当し「詩吟や舞踊、和楽器の素晴らしさを世界に浸透させたい」と意欲を見せている。

 世界文化遺産にも登録されている日光東照宮でのライブは、4年後の東京五輪のオープニングアクトを射程に据える和楽器バンドの存在と魅力をアピールする上でも願ってもないものとなった。東照宮の「御鎮座四百年」を記念しての企画で『日光東照宮御鎮座四百年記念 和楽器バンド単独公演』と題されたステージは、五重塔をバックに箏に尺八、津軽三味線、和太鼓などの演奏に鈴華ゆう子のボーカルが響き渡り、和楽器バンドの幻想的なステージを最大限に演出した。

 約1400席用意された会場のチケットは即日完売だった。会場には日本ばかりではなく外国人の観衆も目立った。「彼らのパフォーマンスはユーチューブなどでも観て知っていた。今回は生のステージを一度観たいと思って来た。世界遺産の東照宮でのステージということで楽しみにしてきたが、本当に素晴らしかった」。米国から訪れたという20代のカップルは興奮さめやらぬ面持ちで感想を語っていた。

 今回のライブについて鈴華は「私たちにとっても大きなチャレンジだった」と言い、メンバーも「日本人にしか表現できない日本文化のカッコよさをアピールするチャンスだと思っている」と意欲を見せていた。と言うのも彼らが抱く大きな目標は4年後の東京五輪。「開会式のオープニングアクトで世界に向けて演奏したい」とキッパリ。

 その一方で、リオ五輪ではテレ東系の五輪テーマソングに「起死回生」、応援ソングに「ミ・ラ・イ」が抜てきされたことも明らかに(CD付きDVDで8月17日発売)。「テーマ曲ばかりではなく応援ソングまでも…Wで私たちにやらせていただけるのは東京五輪に向けて大きな励みになります」。

 東照宮のステージでは「起死回生」と「ミ・ラ・イ」を初披露した。また、ジャパンカルチャーとして全世界で話題となった「千本桜」やテレビアニメ「戦国無双」のオープニング曲「戦 -ikusa-」、ゲーム『太鼓の達人』に使われている「華振舞」、さらにはアニメ『進撃の巨人』でも知られる「反撃の刃」など全16曲を約1時間半にわたって演奏した。

 ライブが終わって「想像以上の感触だった」とメンバー。「このライブを機に今や世界標準語となっている“SUSHI”や“KARAOKE”のように、自分たちの使っている“WAGAKKI”という単語も世界標準語として浸透させたい」と言う。



オリコントピックス